嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

  • 文藝春秋 (2021年9月24日発売)
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真理の追求。

常識でなくとも、理解されなくとも。

自分の体験から掴んだ真理を貫き通した落合監督。その姿を就任から退任まで取材して書いた駆け出し記者の一冊。

•選手に情を挟まない
•喜怒哀楽を顔に出さない
•練習(情報)は公開しない
•打撃より守り
•言い訳はしない
•全て自分の責任
•野球は「普通」•「確率」
•練習は嘘をつかない

この本から伝わる落合監督の信念。

勝つため、優勝するために、その他一切を排除し、一枚の紙(契約)にのみ殉じる。

孤高の強さを感じるが、夫人の目から見れば、かなり神経をすり減らしていた様子。

プロに入る前、実力はあるが、根無し草のような野球との関わりをしていた落合に、“芯”を入れ、三冠王という目標を持たせたのは夫人だったよう。

野球界を変える出会いだったのかも。

コロナ禍でなぜか落合のYouTubeを頻繁に見返すようになり、フォロワーさんの本棚で本著も知った。

野球好きでない僕も、いくつかの”哲学“を得られたと思う。

この5日間、見事に“落合漬け”だった。

2名のフォロワーさん、素晴らしい本の紹介•レビュー、ありがとうございました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年12月10日
読了日 : 2022年12月9日
本棚登録日 : 2022年12月9日

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