東京スタジアムがあった: 永田雅一、オリオンズの夢

著者 :
  • 河出書房新社 (2015年4月14日発売)
3.50
  • (0)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 4

ほとんどマンガの世界のような実話である。

ある成り上がりの金満家(永田雅一)が、米国では野球チームのオーナーは社会から尊敬されているという話を耳にはさんでプロ野球チーム(大毎オリオンズ)のオーナーになる。

そしてこともあろうに東京の下町(南千住)に米国式の豪華なスタジアムまでつくってしまう。その球場は「光の球場」と言われるほど立派なものだったらしい。にもかかわらず、下駄ばきで球場にくるわ、風呂上がりに寄るわ、いかにも下町の風情である。

そんなオーナーの永田が心血そそいだチームが昭和45年に優勝して、ファンに胴上げされる永田と選手たちの観劇の場面がクライマックス。その直後、オーナーの永田の経営する大映が経営不振に陥ったため永田は球団経営から撤退。愛するオリオンズを去る永田の姿に涙。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年5月7日
読了日 : 2017年5月7日
本棚登録日 : 2017年5月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする