稼ぐ力を取り戻せ!―日本のモノづくり復活の処方箋

4.08
  • (19)
  • (18)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 203
レビュー : 13
著者 :
shumatsu-sさん 経営戦略   読み終わった 

日本の製造業の抱える問題点とその打開策を論じている。
複数の著者による合作であるためか、部分的に論調が異なっているところもあるが、全体的には日本の製造業の現状打開策について、多くの示唆を得ることができる。
第一章では、日本の製造業の問題点を指摘している。ここでは「すり合わせへの過剰依存」「トップの意思決定能力の低下」「不連続なイノベーションへの対応力不足」「日本国内市場目線からの海外市場展開」「部門のタコツボ化」を指摘している。企業の中にいれば、多かれ少なかれ意識させられる問題である。
第二章は、グローバルで戦うためのビジネスモデルについて、現状の問題点を示している。何故かこの章は前後の章との関連が薄い。
第三章から第五章で、現状打開の処方箋として「見える化」「標準化」「つなぐ化」を挙げている。「見える化」では管理会計を活用することで、経営を見える化することを提案している。「標準化」では部品の標準化に加えて、業務プロセス、管理の標準化を勧めている。「つなぐ化」については主に問題の指摘に留まっていて、「処方箋」までは達していないように見える。この部分は、現在の経営手法として、ある意味「あたりまえ」のことをきちんとやりきることで、経営が改善されることを示していると言える(現状あたりまえのことが出来ていないと指摘している)。
第六章では、モノづくりの成功モデルを示しているが、第一章では否定的に論じていた「すり合わせ」の力を活かして、グローバル市場で成功するモデルを提案している。
第七章では、ここまでの提案を実行するための企業あるいは経営のあるべき形を示唆している。

レビュー投稿日
2013年9月8日
読了日
-
本棚登録日
2013年7月29日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『稼ぐ力を取り戻せ!―日本のモノづくり復活...』のレビューをもっとみる

『稼ぐ力を取り戻せ!―日本のモノづくり復活の処方箋』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする