猫町

著者 :
  • 長崎出版
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感想 : 6

 北越地方の温泉に長く滞留している、著者自身を思わせる「私」は、軽便鉄道に乗って繁華なU町へとしばしば出かけていた。ある日、軽便鉄道を途中下車し、徒歩でU町へと赴こうとした私は、村人から聞いた特異な部落「憑き村」のことを思案しながら歩くうちに道をなくし、彷徨のあげくに「猫ばかりの住んでる町、猫が人間の姿をして、街路に群集している町」にたどりつく。
 詩人として知られる著者が描く、「狐に化かされる」散文詩風小説(ロマン)。どことなく面妖で、それでいて著者の狂気をギリギリのところで現実に引き戻す役割をしている、イラストの版画が秀逸。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2013年10月31日
読了日 : 2013年10月31日
本棚登録日 : 2013年5月9日

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