世界地図の下書き

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本棚登録 : 2479
レビュー : 396
著者 :
shuwachoさん こども   読み終わった 

明るい気持ちになりたくて「少年のひと夏の冒険」系と勝手に思い込んで読み始めたらどよーんとした気持ちに。
チャンスは誰にでも平等にやってくるけど、アクシデントも同様に誰にでも平等に降ってくるもの。
自分に配られた手札の中でどうやっていくか。
そう思っているけれど、この本の子供たちがとにかく辛い。
そしてこの本のタイトルが読後にさらに気持ちを落ちさせる。

両親を事故で失って、伯父の家から「青葉おひさまの家」にやってきた太輔。
太輔の1班のメンバーは淳也と麻利の兄妹、意地悪でおしゃれな美保子、そして6歳年上の佐緒里。
それぞれが自分の手で何かをつかもうともがいている。
自分の子供の頃に言えなかったこと、傷ついたことが思い出されてヒリヒリだ。
体が大きなこと、足が早いこと、話が上手なこと、子供の世界でのソレは自然と子供社会でのランク付けにつながっていく。
女の子の厭らしさが相変わらず上手すぎる。
朝井さんの彼女ってどんな子ー!と気になってしまう。

それにしても、最後までこの本の「大人」は敵だった。
味方は中途半端に若いみいちゃんだけ。
最後に「これから」に希望があると言わせてるけど、周りの大人がこれではその台詞すら薄っぺらに聞こえる。
悲しすぎる。

レビュー投稿日
2014年5月8日
読了日
2014年5月8日
本棚登録日
2014年1月27日
7
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