りかさん (新潮文庫)

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本棚登録 : 4424
レビュー : 487
著者 :
shuwachoさん    読み終わった 

「リカちゃん人形が欲しい!」とおばあちゃんにお願いしたようこのところに届いたのは市松人形の「りかさん」。
りかさんがやって来たことでようこの毎日はガラリと変わる。
人形の存在のなんて大きなこと。
今まで見えていなかったものが見えるということ。
人形がみせる数々のこと。楽しいこと。悲しい出来事。
不思議なことだけではなくて、いつも通る道、友達のお家が急に鮮やかになるような。
「西の魔女」と梨木香歩さんの本は2冊目だけど、どちらもおばあちゃんが魅力的。主人公の未来を照らすような言葉をたくさんくれる人。
甘いだけでなく、厳しいことも与える人。
孫をペット扱いしてない、ちゃんと人と人との付き合いをしている、そんなおばあちゃん。
こんな風に歳をとれたらいいな。

「そりゃ、おまえ、価値観の同じ人と結婚したって、修行にはならないじゃないか」

「澄んだ差別をして、ものごとに区別をつけて行かなければならないよ」
「自分の濁りを押しつけない。それからどんな【差】や違いでもなんて、かわいい、ってまず思うのさ」

文庫用書き下ろしの短編「ミケルの庭」は衝撃的。うちは大病しないで来たけれどその描写に心が凍える。
「からくりからくさ」を読んで改めて読んでみたい。

レビュー投稿日
2014年3月4日
読了日
2014年3月4日
本棚登録日
2014年2月21日
8
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