三人屋

著者 :
  • 実業之日本社 (2015年6月4日発売)
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パンの朝食、ランチのうどん、夜のスナック。
閉めたお店が目立つ商店街の中にある、三姉妹が開くル・ジュール。
愛想と要領の良い、三女の朝日が焼くトーストとジャム。
無愛想で拘りの強い次女のまひるのうどん。
おっとりとマイペースにお客をあしらう、長女の夜月。
そして、彼女らを取り巻く常連さんと家族。

もっとほのぼのとした話と思っていたら、いろんなタイプのダメ男が続々出てきて、どうにもやりきれない。
三姉妹が個性的なのに、周りに話が飛び散って、何をどうしたいの!という気持ちにもなる。
料理にも期待してたのだけど、パン!うどん!白飯!がただただ美味しいという。
夜月のご飯とキャベツの糠漬の秘密は良かった。
そんなもんだ。
そして、人の悩みや想いも案外、そんなものなのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年12月11日
読了日 : 2016年12月11日
本棚登録日 : 2016年12月7日

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