よくまあこれほど、現代的な太平洋研究の視点に気を配りながら、あらゆる事件、問題にくまなく言及したなと驚いた。著者は博覧強記であると同時に、この年代の研究者には珍しいオープン・マインドな人なのだろう。自分の中のコロニアルな偏見に無自覚だったり、逆に先住民の文化を極端に神聖化したりする太平洋オリエンタリズムが専門研究者でもありがちなのに、そういった境地とは無縁に見える。すごい。
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カテゴリ:
太平洋
- 感想投稿日 : 2012年11月8日
- 読了日 : 2012年11月8日
- 本棚登録日 : 2012年11月8日
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