FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

4.31
  • (431)
  • (308)
  • (115)
  • (16)
  • (5)
本棚登録 : 4996
レビュー : 431
Σ-ルミネッセンスさん 私を創り上げたもの   読み終わった 

これは一早く読むべき本のひとつである。

ビル・ゲイツが卒業生全員に本書を配布したのは,以上の言葉を体現してると言える。

我々ヒトは,10の本能的な思い込みを有していると筆者は述べている。
結果として,現代に生きるヒトの殆どは,如何に高い教養を有していても,世界的な影響力や権力を有していても,世界の事についてはチンパンジーより答えることが出来なかった。

本書を読む前の段階で,私自身も本書の内容に関して心当たりのある場面が幾つかあった。

それは,私の友人の多くが,「飛行機に乗る事が怖い」と言ってくることである。
その理由は,飛行機が墜落したら高確率で生存できないということである。

はたして,この理由を以て,飛行機を怖がる必要があるのであろうか。
電車にしても,自動車にしても,事故の起きる確率は一定数存在する。
それは自分自身の不注意から,外的要因の回避が難しいところまで,幅広い要因がある。

以上の考え方は飛行機に関しても,当然当てはまる。むしろ,飛行機に関しては自身の不注意等の内的要因から事故が生まれる事はほぼ無いし,外的要因と言っても,車の様に対向車がビュンビュン通っているわけでもない。空路は至って快適だ。
本書によると,2016年には約4000万の飛行機が一人の死者も出さずに目的地に到着し,死亡事故が起きたのは10機であった。事故確率はおよそ0.000025%である。
これは,雷が落ちて死ぬ確率と同じくらいである。
そのような低確率にストレスを起こす必要は全くないという事だ。

メディアはドラマチックな事象のみ取り扱う習性がある事から,その数字ひとつで考え込んでしまう。
その裏に隠れている,それを包含した数字をしっかりと理解し,割合として比較するべきであると本書は述べている。

そして,最も大切な訴えは,
”世界は以前より良くなっている”
ということである。

しかし,それを鵜呑みにするのではなく,「良くなっている」事実と,「悪い」事実を両方理解しなければならない。

筆者が造った,「可能主義者」の目線を良しくするべきである。

可能主義者・・・根拠のない希望を持たず,根拠のない不安を持たず,いかなる時も「ドラマチックすぎる世界の見方」を持たない人の事。


また本書を読んで刺激を受けたことは,もはや「途上国」「先進国」の括りでは世界を表すことが出来ない,不適切であるという事である。
もはや途上国と先進国の間のギャップは無くなりつつある,という事実を知らなければならない。

世界はこんなにも前進しているのに,世界に関して我々は何もアップデートできていない。

これからビジネスマンとして生きていく上で,世界を良く知る事は急務である事,そして世界に関してもっと関心を持たなければならないという事を教えてくれた本書に感謝したい。

レビュー投稿日
2019年5月5日
読了日
2019年5月4日
本棚登録日
2019年3月14日
5
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『FACTFULNESS(ファクトフルネス...』のレビューをもっとみる

『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする