これ隠れた傑作でしょう(米ではベストセラー)!ギリシャ神話をよく知っている人からは賞賛を受け、特にギリシャ神話好きでもない私みたいな人(アキレス腱やトロイの木馬くらいしか知らなかった)はハラハラしながら楽しく読めてしまう。これも著者の知識量と整理力、そして何よりストーリーテリング能力のなせる技かと。パトロクロス目線の文体は、激しい感情を内包しながら抑制が効いていて、ひたすら物哀しくて美しい。元の「イーリアス」をちゃんと読みたくなったし、この著者の次の作品「Circe(キルケ)」 もすでに購入した。
読書状況:読み終わった
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フィクション
- 感想投稿日 : 2019年1月29日
- 読了日 : 2019年1月29日
- 本棚登録日 : 2019年1月6日
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