泣いた、うぉーと
私にとっては 最近読んだ本の中でダントツ
特に【虐待】系の本と言うことではなく
(そういう意味ではあまり期待せず←すいません)
以前からこの先生の本は5,6冊読んでいて
そうだよねとか、視点を変えるヒントになるものが多く
新刊だという事で読んだ
著者が大人になった【被虐待者】と接する、あるいは子供と接するうちに
精神科の普通の診断と治療の指針が適用しないことが分かりとまどうところが、発端
どうやら、普通の人の世界とは違う世界を生きて物事を見ているのではないか、と気づくようになる
普通の人と被虐待者の世界の違いの説明、
何故そうなるか・・・独自の説明
前に虐待されていたと言うカウンセラーさんの言葉を
聞いて
えーそう思うのかな・・・?というザラッとした違和感
話す言葉で背景言わなくても通じる人、
私的には世界が違うとか越えられない壁とか言ってたけど
日頃、私自身が思っていたこと、あるいはいつも疑問に思っていたコトなど
より一層整理された形で載っていた
色々なケースが載っている
そういう世界に居る人へ通常の投薬やいわゆる認知行動療法や内観療法のむずかしさ、は何故か
被虐待児のいわゆる「試し行動」は解釈が違うのではないか・・・などなど
この世を醒めた目で見ている当事者や
当事者の身近にいて
なんで、そうなるんだ?と思う方には、なるほどと思うかも
あと母親をママと言えない 社会的に使われている「ママ」との差異、被虐は意味のちがいに混乱する。
幼稚園で転んで泣いてしまった。
そんな時に先生が慰める。
「大丈夫よ、もうすぐ、ほら、ママが迎えに来るよ」
それはあなたが一番大好きで、一番安心できるままが来るから痛くないよ、怖くないよ、
それが、社会で共通に使う日本語の「ママ」と言う意味である
そんな言葉で慰められて時には、被虐児は安心でなく、恐怖を感じる
先生が「ママ」と呼ぶ「あの人に」見られたら・・・
それからは「ママ」と言う言葉は自分の家のママではないことを知り「あの人」となる
その方たちが発する言葉に同じ感じだー
ガックリ来る方もいるかもしれないけど
やはり・・・住んでいた世界が違うから、
あれ・・・?と思うのかも
おかしい訳ではなく、こっちの世界では普通かも
私は気持ち的にラクになりました
- 感想投稿日 : 2014年3月19日
- 読了日 : 2014年3月18日
- 本棚登録日 : 2014年3月4日
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