煙か土か食い物 (講談社文庫)

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本棚登録 : 3171
レビュー : 558
著者 :
しもんさん 著者・ま行   読み終わった 

腕利き外科医の奈津川四郎のもとに、母親が連続主婦殴打生き埋め事件の被害者になったとの報せが届く。アメリカから故郷に戻った四朗を待つ血と暴力の物語。

まず驚いたのはその文体。改行が少なく、その文字の羅列に圧倒される。文字、文字、文字……ひたすら文字。

最初はとても読みづらく見える。そう、読みづらくみえるだけなのだ。いざ読み始めると、疾走感がありスラスラと読めてしまう。いつ読むのをやめよう(休もう)かと悩むほどです。

しかし、その内容は好みが分かれると思います。その理由はやはり暴力描写。暴力描写と聞いて抵抗がある人は、もしかしたら向かないかもしれません。

それでも個人的には読んでほしい。なぜなら、一見バイオレンスなこの作品は“愛”にあふれているからである。これは僕がどうこう語るよりも、とにかく読んで感じてもらいたい。

読後は心地よい疲労感。しばらく舞城作品はいいかな?と思うのだけれど、しばらくするとまた読みたくなるような――いうなれば舞城中毒になってしまっているのだ。

賛否分かれる作品だと思いますが、少しでも興味がわいたなら是非読んでほしいと思います。

レビュー投稿日
2013年5月11日
読了日
2012年11月7日
本棚登録日
2012年11月7日
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