陰の季節 (文春文庫)

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本棚登録 : 3564
レビュー : 363
著者 :
しもんさん 著者・やらわ行   読み終わった 

表題作にもなっている『陰の季節』を含む、四作品収録の短編集。D県警シリーズ第一作目。

警察小説といえば、捜査をする刑事にスポットを当てるものが多い。しかし、この作品では管理部門の人間にスポットを当てている。

警察内部で起きた事件や問題を、管理部門の人間が解決するという斬新な作品。

組織の中で生きるという事を生々しく表現していて、読んでいて息苦しさを感じてしまう程。

だけど面白くないかと聞かれれば、間違いなく面白いと答えるだろう。その理由のひとつは、著者の圧倒的な筆力で描かれる“心理描写''にあると思う。

これは是非、読んで確認してもらえたらと思います。

どの作品もテンポよく読めますが、内容は決して軽くないです。むしろ、長編を読んだ時のそれに近い満足感。

読後感は必ずしも良いとは言えません。けれど、読み終わった後に改めてそれぞれのタイトルをみてみると、とても感慨深いものがあります。

警察小説が苦手だった方も、もしかしたら意外と読めてしまうかもしれません。

レビュー投稿日
2013年5月12日
読了日
2012年3月5日
本棚登録日
2012年3月5日
3
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