茨木のり子集 言の葉2

  • 筑摩書房 (2010年9月1日発売)
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感想 : 15
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茨木のり子さんは、詩では私たちを「とん」と突いて、散文ではゆうるりと、ほかの方の紹介をされたり自省などされたりしている。その、「弱いところを突かれた」「悪いことを言った」と気づかれたときに、茨木さんは素直に「やられた!」「はっとした」と記しておられ、へんに繕ったり誤魔化して威張るということがないから、読んでいてとてもすっきりする。それでいながら、また、思いもしなかった(または私たちはごまかそうとしていた)事どもにすなおに向き合う気にもさせてくれるのだから、ありがたいと思う。この集をまとめてくださったちくまの方々にもありがたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月14日
読了日 : 2020年5月14日
本棚登録日 : 2020年5月14日

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