茨木のり子さんの詩とエッセイの集、その3つ目。あはためて、今どき滅多に見かけない「きちん」とした方であられたろう、と思う。
自己に対する、他者をみるときの、くにを顧みるときの、姿勢が、するどい。
鋭利なだけでなく大切なことを見つけ出さんというばかりに射ているのかもしれないと思う。
かと思うとしたしみやすさも感じさせる自由なことばの使い方!
詩と称して思いついたことをぽやんと並べている方々はご一読くださいなと言いたくなる。……自分の書く物語・文章へのブーメランにもなるけれど。イタタ。
隣国への思いなどは「あの人の棲む国」を、手本に願いたいし、ユンドンヂュ氏の詩集も、かなうことならばひとり読んでみたいと考える。
そして思う。「反戦」も「くにを愛する」ことも、熱に浮かされては決していけないのだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月19日
- 読了日 : 2020年9月19日
- 本棚登録日 : 2020年9月19日
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