文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)

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本棚登録 : 5335
レビュー : 486
著者 :
sinsinsinさん  未設定  読み終わった 

京極堂5作目
京極堂の動きまで読まれていることが、織り込み済みの中、2つの事件は進んでいる。
房総の富豪、織作家創設の女学院に拠る堕天使。連続する絞殺魔と目潰し魔。八方に張り巡らされた蜘蛛の巣は木場修らを幻惑し搦め捕る。
中心に位置するのは誰か?

まず、開幕当初が犯人の宣告であることが驚きだ。そう言うことかと読後に最終ページから戻ることになった。
初見では犯人を推理するヒントを探していたが、よみだすにつれ、全く気にならなくなった。途中のあることから蜘蛛はわかるでしょう。それよりも全体的に匣と似ていることが気になった。ただ蜘蛛の巣というだけあって作りが違うためどう繋がるのかが、よめなかった。
蜘蛛、視線、女がからんで以前のシリーズも事件に絡んでいることがつらい。
死亡人数は多く、凄惨な事件だったが、読後は清々しく感じられた。なんだ、恋愛小説かとも思った。
女性が中心のシリーズは切ない話しが多い。男性は事細かく描かれるが女性はそうではない。そのためその人なりの読者の考えがあるのだろうが、女性たちは印象に残る。
また、5作目ともなると、以前のシリーズからの登場人物が出続けることはあるが、最初は読みにくい。
ただ、シリーズではここまでの最高傑作と言えるかもしれない。そして、未だ蜘蛛の意図が自分の考えるものと同じなのかわからない。

レビュー投稿日
2018年7月14日
読了日
2019年4月11日
本棚登録日
2018年7月14日
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