○日本の近現代史を、東アジアや欧米といった周辺諸国との関係から俯瞰し、「大人のために」なるべく理解しやすいように書かれている本です。ちょうど、重要な出来事を中心に的を絞って書かれた教科書は何となく理解しているという人が、さらに理解を深めるためにお読みになるとよいと思います。
○日本の近現代という時代を捉えようとするとき、欧米や東アジアの周辺諸国との関係で捉えることが欠かせません。たとえば、ペリーの来航という事実を日本側からみるだけではなく、アメリカ側からもみることが必要です。しかし、そんなことを一々やっていては取り組み切れない。そんななかで、さまざまな視点を簡潔にまとめ、必要なことを記述してゆく、そんな大仕事に取り組んだ本です。これは、それぞれの専門家でなければできない仕事ではないかと思います。
○歴史を水平的に、関係のなかで捉えることができる本書は、学生にもおすすめしたい本です。
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- 感想投稿日 : 2014年1月29日
- 読了日 : 2014年1月29日
- 本棚登録日 : 2013年10月22日
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