『走れメロス』
邪知暴虐の王を殺そうとして捕らわれた村の牧人メロス。親友セリヌンティウスを身代わりにして、妹の結婚式のために自分の村に帰る。刑場へ戻る途中、数々の苦難と極度の疲労にメロスの心は揺れる。走り抜いたメロスと待ち続けた友が抱き合う姿に、王は人間の真実を見る。

セリヌンティウスが性格イケメンすぎて逆に苛々する。メロスが自己中で苛々する。
自分の身代わりになってくれる友人なんて稀少だ。凄く信頼しあっているんだなあと読むたびに思う。

2008年5月20日

読書状況 読み終わった [2008年5月20日]
カテゴリ 近代・古典文学

本書は、実母を処刑した白雪姫、魔法の力を借りなかったシンデレラ、2つの禁断の鍵を開けてしまった青髭の妃など、偽りのおとぎ話の原型を解き明かす。

2010年12月22日

読書状況 読み終わった [2010年12月22日]
カテゴリ 児童小説
タグ

ボクサー志望のマッツ、貧しくも秀才のマルティン、臆病なウーリ、詩人ジョニー、クールなゼバスティアーン。個性豊かな少年たちそれぞれの悩み、悲しみ、そして憧れ。寄宿学校に涙と笑いのクリスマスがやってきます。

2008年2月5日

読書状況 読み終わった [2008年2月5日]
カテゴリ 海外文学
タグ

金持ってることが そんなに偉いのか?

軍閥支配の進む昭和初期。北洋オホーツクで蟹を獲り缶詰に加工する工場船「博光丸」では、貧しい労働者たちが働いている。不衛生な環境、長時間労働を強制する監督淺川。過酷な環境に耐えきれず、やがて労働者たちは一致団結し、ストライキを起こすが……。「資本と労働」の普遍的テーマを描いたプロレタリア文学の代表作を漫画化!

2009年2月25日

読書状況 読み終わった [2009年2月25日]
カテゴリ コミック
タグ

銀色と黒蜜糖――。白い野ばら咲く庭に住みついた2匹の美しい猫と同じ名前を持った2人の少年は何者なのか?目覚める度により深い眠りにおちてゆく少年月彦。その不思議な夢の中で繰り広げられた真夏の夜のフェアリー・テール。

2010年11月13日

読書状況 読み終わった [2010年11月13日]
カテゴリ 長野まゆみ
タグ

かつて親友を裏切って死に追いやったという過去を背負い、罪の意識に苛まれつつまるで生命を引きずるようにして生きる「先生」。と、そこへ明治天皇が亡くなり、乃木大将が殉死するという事件がおこった。「先生」もまた死を決意する。だが、なぜ……。

2010年11月13日

読書状況 読み終わった [2010年11月13日]
カテゴリ 近代・古典文学
タグ

複雑な構成を持つ長大な作品で信仰や死、国家と教会、貧困、児童虐待、父子・兄弟・異性関係などさまざまなテーマを含む小説である。「思想小説」「宗教小説」「推理小説」「裁判小説」「家庭小説」「恋愛小説」としても読むことができる。

亀山郁夫訳のカラマーゾフの兄弟は誤訳が酷いと聞いた。
再読するなら新潮文庫にする。ということをメモしておく。

2009年1月10日

読書状況 読み終わった [2009年1月10日]
カテゴリ 海外文学
タグ

童話を単に子どものためのよみものではなく、おとなにも通じる永遠の童心に訴える文学ととらえた小川未明(1882-1961)は、創作童話に新生面を開き、数多くの傑作をのこした。「眠い町」「牛女」「金の輪」「赤いろうそくと人魚」「野ばら」「殿さまの茶わん」「兄弟のやまばと」「二度と通らない旅人」等32篇を収録。挿絵多数。

不気味な雰囲気だったり、詩的で綺麗な雰囲気だったり。
ああこういう単純そうで底知れないのが童話だと。
『赤いろうそくと人魚』目当てで読みました。

2010年8月20日

読書状況 読み終わった [2010年8月20日]
カテゴリ 児童小説
タグ

物語の語り手であり主人公でもあるジェロームは、2歳年上の従姉であるアリサに恋心を抱く。アリサもまたジェロームを愛しているが、周囲の人々も両者が結ばれることに好意的であるにもかかわらず、結婚をためらう。神の国に憧れを持つ彼女は、最終的に地上での幸福を放棄し、ジェロームとの結婚をあきらめ、ついには命を落とす。

この作品において、アリサの自己犠牲の精神は美しく描かれている。しかしジッドはこの作品を通して、アリサのような自己犠牲に対する批判を行った。

2009年9月15日

読書状況 読み終わった [2009年9月15日]
カテゴリ 海外文学
タグ

巷に跋扈する異界の者たちを呼び寄せる深い闇の世界を、卓越した筆致をもって描ききった秋成の本格怪異小説の数々。
崇徳院が眠る白峯の御陵を訪ねた西行法師の前に現れたその人は(白峯)。
男同士の真の友情は互いの危機において試された(菊花の約)。
戦乱の世に7年もの間、家を留守にした男が故郷に帰って見たものは(浅茅が宿)。
男が出会った世にも美しい女の正体は蛇であった(蛇性の婬)など、珠玉の全九編。

貴志さんの『ISOLA』を読み、雨月物語の中の『吉備津の釜』が気になり読んでみました。

2008年10月20日

読書状況 読み終わった [2008年10月20日]
カテゴリ 近代・古典文学
タグ

正化三十三年十二月十四日、図書隊を創設した稲嶺が勇退。図書隊は新しい時代に突入、そして……。極上のエンターテインメント『図書館戦争』シリーズ、堂々の完結編。

2007年12月7日

読書状況 読み終わった [2007年12月7日]
カテゴリ 恋愛/官能
タグ

貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく悲しい夜空の旅をする、永遠の未完成の傑作である『銀河鉄道の夜』や、『よだかの星』『オツベルと象』『セロ弾きのゴーシュ』など、イーハトーヴォの切なく多彩な世界に、『北守将軍と三人兄弟の医者』『饑餓陣営』『ビジテリアン大祭』を加えた14編を収録。賢治童話の豊饒な味わいをあますところなく集めた一冊。

2009年6月15日

読書状況 読み終わった [2009年6月15日]
カテゴリ 近代・古典文学
タグ

有川浩『図書館戦争』シリーズ最新刊!!図書館は誰がために――王子様、ついに発覚!山猿ヒロイン大混乱!玄田のもとには揉め事相談、出るか伝家の宝刀・反則殺法!――そしてそして、山猿ヒロイン故郷へ帰る!?そこで郁を待ち受けていたものは!?終始喧嘩腰でシリーズ第3弾、またまた推参。

2007年6月27日

読書状況 読み終わった [2007年6月27日]
カテゴリ 恋愛/官能
タグ

「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメント第1位に輝いた『図書館戦争』有川浩、最新刊!図書館の明日はどっちだ?やきもき度絶好調のシリーズ第二弾、ここに推参。

2007年6月14日

読書状況 読み終わった [2007年6月14日]
カテゴリ 恋愛/官能
タグ

正義の味方、図書館を駆ける!――公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。

2007年6月6日

読書状況 読み終わった [2007年6月6日]
カテゴリ 恋愛/官能
タグ

脚本家野島と、新進作家の大宮は、厚い友情で結ばれている。野島は大宮のいとこの友人の杉子を熱愛し、大宮に助力を願うが、大宮に心惹かれる杉子は野島の愛を拒否し、パリに去った大宮に愛の手紙を送る。野島は失恋の苦しみに耐え、仕事の上で大宮と決闘しようと誓う――青春時代における友情と恋愛との相克をきめこまかく描き、時代を超えて読みつがれる武者小路文学の代表作。

2009年12月8日

読書状況 読み終わった [2009年12月8日]
カテゴリ 近代・古典文学
タグ

結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた……。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。

同級生が「塩狩峠は宗教色が強いよ」ということを言っていて、気になって手に取った本。

2010年1月30日

読書状況 読み終わった [2010年1月30日]
カテゴリ 近代・古典文学
タグ

誇りと喜びにあふれて首都の神学校に入学したハンスがそこで見出したものは、詰めこみ主義の教育と規則ずくめの寄宿舎生活であり、多感で反抗的な友人の放校であった。疲れ果てて父の家に戻った彼は機械工として再び人生を始めようとするが……。
重い「車輪の下」にあえなく傷つく少年の魂を描くヘッセの永遠の青春小説。

初めて読んだのは中1の時です。旺文社文庫のものを読みました。
『少年の日の思い出』の授業中、担当教師が薦めてて、なんなとく読みました。
意味がわからなくて挫折しました。
再読してようやく意味が分かったつもりです。

周りの人々から期待されていたけど、期待に押し潰されてしまったハンス。
タイトルの「車輪」というのは、彼の生きる「社会」なのだと再読して気付きました。
優秀だったという過去の事実が、機械工として生きる道を妨げ、やがて死んでしまう……。
死に方に「え!?」って思いました。どうしてそこに行っちゃったのって。
ハンスに救いの手を差し伸べる人が居なかったというのが、何だかやるせないです。

2008年10月20日

読書状況 読み終わった [2008年10月20日]
カテゴリ 海外文学
タグ

仇敵同士の家に生れたロミオとジュリエット。その運命的な出会いと、永遠の愛を誓いあったのも束の間に迎えた不幸な結末。

2008年1月5日

読書状況 読み終わった [2008年1月5日]
カテゴリ 海外文学
タグ

敗北が濃厚になったフィリピンのレイテ島で結核に冒された田村一等兵は、病を理由に本体から追放された。軍医たちが患者たちの持ってくる糧秣で食いつないでいる情況の病院でも、動ける田村は受け入れてもらえない。
田村は野火が立ち上るフィリピンを激しい飢餓に襲われながら彷徨い、草木を食べ、血を吸った蛭を食い、やがて死んで間もない兵の屍体へ手が伸びる。ぎりぎりのところで踏みとどまった田村が極限状態で感じたものとは……

中学3年の時に初めて読んで、泣いた覚えがある。
戦争の話でした。極限状態で人が人を食す話。読んでいて凄く辛かった。

再読予定。

2009年5月10日

読書状況 読み終わった [2009年5月10日]
カテゴリ 近代・古典文学
タグ

盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の頂点をなす作品。
幼い頃から春琴に付添い、彼女にとってなくてはならぬ人間になっていた奉公人の佐助は、後年春琴がその美貌を弟子の利太郎に傷つけられるや、彼女の面影を脳裡に永遠に保有するため自ら盲目の世界に入る。単なる被虐趣味をつきぬけて、思考と官能が融合した美の陶酔の世界をくりひろげる。

読了してすぐに思ったのは、重いなあって。でも、何度か読んで違うなって気がしました。
佐助は「綺麗な春琴が好きだから、醜い春琴を見たくないから」盲目の世界へ行ったと考えると、別に春琴が好きなんじゃなくね? って思いました。
でも、春琴が「こんな顔の自分を見られたくない……!」と思っていたのを汲んで目を潰したと考えたらある意味究極の恋愛と言えなくも無いんでしょうか。
てかあれですよね。利太郎を犯人と断定するのは間違ってますよね。新潮社のあらすじには思いっきり「利太郎が春琴を傷つけた」って書いてありますが。
本文に「犯人は○○である」とは書いてなかったし。

2008年9月22日

読書状況 読み終わった [2008年9月22日]
カテゴリ 近代・古典文学
タグ

中島敦は、幼時よりの漢学の教養と広範な読書から得た独自な近代的憂愁を加味して、知識人の宿命、孤独を唱えた作家で、三十四歳で歿した。彼の不幸な作家生活は太平洋戦争のさなかに重なり、疑惑と恐怖に陥った自我は、古伝説や歴史に人間関係の諸相を物語化しつつ、異常な緊張感をもって芸術の高貴性を現出させた。本書は中国の古典に取材した表題作ほか『名人伝』『弟子』を収録。

2008年11月10日

読書状況 読み終わった [2008年11月10日]
カテゴリ 近代・古典文学
タグ

『赤と黒』
貧しい木こりの子として生まれた主人公ジュリアン・ソレル(ジュリヤン・ソレルとも)はナポレオンを崇拝し、野心に満ちた美しい青年である。初めはナポレオンのように軍人としての栄達を目指すが、王政復古の世の中でその願いもままならなず、今度は王政復古の世の中で羽振りの良い聖職者を目指す。

2009年3月5日

読書状況 読み終わった [2009年3月5日]
カテゴリ 海外文学
タグ

熊本の高等学校を卒業して、東京の大学に入学した小川三四郎は、見る物聞く物の総てが目新しい世界の中で、自由気侭な都会の女性里見美禰子に出会い、彼女に強く惹かれてゆく……。青春の一時期において誰もが経験する、学問、友情、恋愛への不安や戸惑いを、三四郎の恋愛から失恋に至る過程の中に描いて「それから」「門」に続く三部作の序曲をなす作品である。

2009年9月26日

読書状況 読み終わった [2009年9月26日]
カテゴリ 近代・古典文学
タグ
ツイートする