69 sixty nine (集英社文庫)

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レビュー : 391
著者 :
skmtさん 村上龍   読み終わった 

1969年、日本の若者が熱かった時代。
学生運動により東大入試は中止。ヒッピーやらビートルズが蔓延していたその頃。
佐世保北高の3年生、ケンとアダマとその仲間たちは同校をバリケード封鎖し、「想像力が権力を奪う」と主張した。

別に政治的思想があったわけではない。
ただ目立って女の子の目を引きたかっただけ。

すぐに警察に捕まるが、その後、彼らはフェスティバルを開催する。
大人に作られた祭りではなく、自分たちが想像したフェスティバル。


youtubeで学生運動の映像を見ると、本当にこれが日本なのかと思ってしまう。ずいぶん昔のようだが、ほんの40年くらい前。
たしかに多くの若者が思想を持ち、主張するために運動していた。

でも、思想も持たず、ただただモテそうだから運動した若者、ケンみたいなひとたちもいるのかもしれない。
若者が熱かった時代に、彼らはそれを祭りのように見ていただけなのかもしれない。

大人になったケンが現在の彼らを振り返るラストシーン。なんとも言えない寂しさがあった。
若者たちが大人になった。どうしてこんなに寂しいんだろう。

レビュー投稿日
2013年4月12日
読了日
2013年4月7日
本棚登録日
2013年4月7日
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