賢い組織は「みんな」で決める

  • NTT出版 (2016年9月8日発売)
3.04
  • (1)
  • (5)
  • (12)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 162
感想 : 7
3

行動科学の観点から、「集団はなぜ失敗するのか?」「どうすれば集団は成功するのか?」という2つのテーマについて書かれた本。
著者は2名で、オバマ政権のスタッフも務めたハーバードの法学者と、シカゴ大学の心理学者。あとがきに「本書は長くないわりには完成までに長い年月を要した」とあり、オバマ政権入りの影響を受けたそうで。

上記のとおり、長くない本なんですが…読了までやたら時間を要しました。語り口は軽いはずなんですが、書かれている言葉が妙に引っ掛かって頭に入ってこない感覚。なんだか妙に大変でした。。
中身は集団が陥りがちな過ちや、集団で考えることにより避けられず発生してしまう傾向について触れたもの。それぞれのトピックも解決策もそこまで驚くようなものではないけれど、まぁ知っておくに越したことは無い話。
例えば、解決策を公募する場合、公募の参加者が多いとモチベーションが下がってしまうものの、同時に複雑な問題の場合は参加者を増やした方が新しい解決策が見つかる可能性が高いのだとか。よって、解決策がすぐわかるような日常業務的な問題は参加者を限定して、難しい問題の場合は広く募集するようにした方が良い、とか。そんな感じの話でした。

完全にこの内容を網羅できる訳ではないのですが、同じ読むならバウマイスターやアダム・グラントの方がオススメできる感じです。
ちなみに、本著の中でやたらと「マネー・ボール」への言及があったので、今更ながら読むかー、と背中を押されました(笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2017年2月18日
読了日 : 2017年2月18日
本棚登録日 : 2017年2月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする