未来いそっぷ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1982年8月27日発売)
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本棚登録 : 5490
感想 : 341
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星新一は1000本以上のショートショートを書いたそうだ。私が読んだのはまだその中の100くらいかもしれないけど、どの話も安定して面白いのがすごい。短いので、バスの中や休み時間などにすいすい読めるのがいい。
収録作の中で特にお気に入りは「電話連絡」たった2ページなのにオチが効いていて面白い。ショートショートの神髄を見た、という感じ。「やさしい人柄」「価値検査機」も好き。「底なし沼」の冒頭で、“ここ150年のあいだ、正確には2001年から…”という文章が出てきました。この本が出された頃には、2001年なんて遠い遠い未来の話だったのでしょうが、2018年現在読んでも、こんなに新鮮に面白く、楽しい気持にさせてくる星新一はやはりすごいと思った。きっと150年後にも読み継がれていることだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ショートショート
感想投稿日 : 2018年9月7日
読了日 : 2018年9月7日
本棚登録日 : 2018年9月4日

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