樅ノ木は残った(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2003年2月19日発売)
3.92
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本棚登録 : 1227
感想 : 93

おもしろい。ほとんど一気読みのように読んでしまった。けっこう中盤まで登場人物の整理に頭を使うけれども、一旦判ってしまえばそれぞれの人物が立ち上がって動いてゆく。
ミステリのような読み応えがあって、この先どういう風に物語が展開していくのか、原田甲斐はなにを考えているのか。主人公の心の内を、敢えてつまびらかにしないようになっているため、この時感じたことなどはぼんやりわかるものの、それがどういった思案の結果なのかなど、読み取れない。そこが一気読みさせる効果をもたらしているのだと思う。続きが気になって仕方ない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2020年9月29日
読了日 : 2020年9月29日
本棚登録日 : 2020年9月29日

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