縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書)

  • 講談社 (2017年7月19日発売)
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2016年の国勢調査によって、明治維新以後増え続けてきた日本の人口が減少に転じたことが確認された。

それは、いわゆる過疎地域、僻地のみに起こる話ではなく、東京都豊島区が消滅可能性都市と名指しされたように、都市部においてさえも人口が減少して行く、日本が縮小するという近い将来の事実を象徴している。

本書は、縮小する日本にフォーカスしたNHKスペシャル取材班が、全国に広がる取材網を通じて収集した既に起きている縮小日本の予兆を紹介している。

恐らくその人口縮小化、そして極端な高年齢化は日本の近未来の姿として避けることはできない。
直近の豪雪であっても孤立する集落を救う姿はまだ見られるが、いつまで拡散した住民を救う力を日本が持っているか?
その力が尽きてしまうのは、あまり遠い将来ではないかもしれない。
縮小化が避けられないのであれば、産めよ増やせよと叫ぶだけでなく、縮小化後の日本がどうあるべきか、考えをまとめる時間はもうあまり残されていないような気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年2月15日
読了日 : 2018年2月15日
本棚登録日 : 2018年2月15日

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