日米開戦の正体――なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか

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おおきに!(smoneyb)さん  未設定  読み終わった 

なぜ、大日本帝国は真珠湾攻撃を行い、日米開戦という道を選択したのか? 日米開戦に至る国内の政治及び軍事関係の歴史を検証している。

本書の冒頭で明らかにしているように、日本の開戦、対米直接戦争を一番望んでいたのは、ヨーロッパ戦線で苦境に陥り、しかも、米国の参戦を誰よりも望んでいた英国チャーチル。そして、米国民からの戦争参加承認を望んでいた、米国大統領ルーズベルトである。
本書は日本国内の政治状況について細かく記述してはいるが、話のキモは冒頭いきなり宣言されている。

日本が日本国民にとって愚かな選択と言われる対米直接戦争に突入したのは、米英の開戦を待ち望む様々な要求に耐えきれなくなったことが、最大の原因であると思う。

著者は、本書を書いた理由に、現在の社会が、開戦前夜と同じような状況に進みつつある。今の平和な日本を壊す必要は何もないのにと書いているが、その平和な日本を創り出したのは、愚かな選択と言われる対米直接開戦とその結果である敗戦だったのではないか。

奇しくも今日は、明治節。
昭和初期生まれの母は、明治節の歌を歌っている。その話を聞くに、おそらく当時の日本国は現代の北朝鮮と同様の、現人神、天皇が支配する前近代国家だったのではなかろうか?
とすれば、太平洋戦争は、本当に日本にとって最悪の選択だったのだろうか?
もし、対米直接戦争が行われなかったとしたら、現代の日本はどのような世界になっていたのだろうか?
そして、もし、今の首相の選択も誰かの強い意向を反映したものであるとすれば....

そして、本書は末尾に伊藤博文、阿倍守太郎外務省政務局長の暗殺、佐分利貞男駐支那公使の変死などの死についての憶測で締めくくる。
もし...

歴史にifはないのだけれど、そんな世界を想像した。

レビュー投稿日
2015年11月3日
読了日
2015年11月3日
本棚登録日
2015年11月3日
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