広告代理店の行われたゲーム形式の選考。それは架空の国における戦争推進派と反対派に分かれて架空の国民に対してプロパガンダを行い、ゲームの最後の国民投票によって勝敗が決まるというものだった。
勝敗によって選考が左右されるものではないが、4人チームで協力しあって自分のチームの主張を国民に浸透させて行く。
ゲームの仕組みは良くつくられていて、やる側も就活生ということもあって机上でしか学んでない経験の浅さみたいなのもうまく描かれていたと思う。
登場人物が多いことからそれぞれのキャラにあまりインパクトがなかったが、このゲームをやりました、というだけでは終わらず、やったことで感じたことを別の次の形に進化させて行くところまで書かれていたのは意外だった。現実味があるかどうかは別として。
広告会社とメディアと政府がお互いにもたれあっているのは周知の事実だが、学生などが読んだら新鮮に思えるのかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2018年5月14日
- 読了日 : 2018年5月14日
- 本棚登録日 : 2018年5月14日
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