何者 (新潮文庫)

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本棚登録 : 7077
レビュー : 851
著者 :
あいるさん  未設定  読み終わった 

超久々の投稿になりますが…
直木賞で話題になった本作、今更読みました。

裏表紙に書いてあった「ラスト30ページ、物語があなたに襲いかかる」の存在をすっかり忘れたまま、
「あーこういうやついるいる、わかるわー」と朝井さんのリアルな若者描写を楽しんでいたら、
終盤、急にサーっと血の気が引きました。してやられた。

この作品で描かれる「人間の心の闇の部分」みたいなものって、
誰もが持ってるけれど、誰もが気づかぬフリをしている、
そんな「痛いところ」なんだと思いました。
それを暴き出され、突きつけられるゾクゾク感がこの作品の面白いところだと思います。

「人とは違う自分」をアピールする人、自分の肩書きや経歴をアピールする人、自分はこんなに努力してますってアピールする人、そして、それを笑う人。
彼らに対して読者がどんな感情を抱くかを完全にコントロールして作られた展開。
でも読後感はどんよりした感じではなく、
叱咤された後に励まされたような、背すじが伸びるような不思議な爽やかさがありました。
同世代には特に読んでほしい作品です。

レビュー投稿日
2017年9月24日
読了日
2017年9月24日
本棚登録日
2017年9月24日
4
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