空の中 (角川文庫)

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本棚登録 : 18421
レビュー : 1639
著者 :
snow09さん  未設定  読み終わった 

h25.11.4完読。
大好きな有川浩さんの自衛隊三部作。今まで分厚さで拒否してきたことがもったいなさすぎたと思うほど面白かった。
三部作の中でも有川さんの言葉遊びが顕著に活躍している作品だと思う。未知の生物と認識のすり合わせをしているところでは、言葉という概念、社会という概念が人間が集合しているから生まれているものだという事実をつきつけられた。国際関係論の集合という概念にも似たようなことがあった。深い。有川さんの作品でいつも思うのが、ただの会話が会話にとどまらない。考えされられるというか、なるほど、って新しい視点をつきつけられるからまた止まらない。
個人的には高巳さんが好き。軽い口調でも的確な受け答え、交渉術。くったくなくかっこいい。
まちがえを正そうと瞬が進んでいく中、みやじいがゆった、間違いはごまかせないという言葉。ごまかそうとすると揺り戻しがくる。揺り戻しという表現の仕方が、ただもどってくるというニュアンスよりも、揺れてもどってくる、つまり勢いがましてさらに大きくかえってくるというイメージをもたせる。そんな言葉選びも大好きだ。
ラストまでどうなるかわからない、わくわくとはらはら。ただの小説でなくて、人間とは、世界とは、そんな大きなテーマまで揶揄されていて、本当に面白かった。

レビュー投稿日
2013年11月4日
読了日
2013年11月4日
本棚登録日
2013年11月4日
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