新刊が出ていた…そして最終巻だった…。
まさかの完結というか、予想はしていた完結というか。
結果的にはやっぱり作者の体がもたなくて、どうにかこうにか「完結」という形にした「完結」。なので話としては全然終わっていないけど、どうにか自分の手で「完結」と書いただけでも良しとすべきなのかなと。まずはお疲れ様でした。
最終巻はキャラクター的には総動員だったので、誰かが置いてけぼりにならなかったのは、読者への配慮も感じられる。(一人どさくさで犬死させられた気もするけど…)いっそこの後の展開とか、最終的にどこに持って行きたかったのか、漫画として発表できなくても知ることが出来るのなら知ってみたい気もするけど、あくまで漫画家である作者の物語は漫画として見なければ、きちんとした世界にならないのだというのもわかっている。
こういう、まさに作者の身を削って作られてしまう作品を最後まで「きちんとした世界」として見ることが出来るのかという不安は他にも多々あるし、同じように最後の力でどうにか自分の手で終わらせたものもあれば、フェイドアウトしてしまうものもあるし、それでも全てを書き上げてグランドフィナーレになるものもある。願わくばどんなに時間がかかっても、グランドフィナーレにしてあげるのが一番だとは思うけれど、それはもう作者の手にしか委ねられないものなので、読者としては見守ることと感謝と労いをするのみ。
何はともあれおつかれさまでした。
個人的にはこれと同じ状況に陥りつつある某小説シリーズが同じ道をたどる気がしてならない…。
- 感想投稿日 : 2017年6月23日
- 読了日 : 2017年6月23日
- 本棚登録日 : 2017年6月13日
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