月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

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本棚登録 : 4806
レビュー : 418
著者 :
制作 : 山田 章博 
snow3さん  未設定  読み終わった 

初読の時はそれはもう打ちのめされた『月の影〜』。新装版刊行で再読している訳ですが、なかなかあのトラウマに再対峙する勇気が出ず、それでも『風の海〜』を読んだ勢いで一気に読んでみた。
上巻は特にどん底巻ですが、既に先を知っているからという部分を差し引いても、随分と楽に読めた気がする。

初期の陽子は「いやだ」「帰る」と泣くばかりで、突然女子高生がわけもわからぬまま生きるか死ぬかという世界に放り出されたとはいえ、弱く、甘えていて、だからこそその偽りない人間くささに読む側は同調し、苛立ち悲しみ絶望する。それでも「生きて帰る」という強い意志だけは本来陽子が持っていた力であり、いろいろな事をしっかりと確実に学びながら前に進んでゆくその一歩一歩が、彼女を大きくはっきりとしたものにしてゆく。

レビュー投稿日
2012年10月10日
読了日
2012年10月9日
本棚登録日
2012年8月3日
3
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