沈まぬ太陽や白い巨塔にならぶ、全4巻の大作でここでも山崎豊子の取材力には感嘆するばかり。前半は、シベリア抑留の話で、後半は元軍人が商社に勤める話となっており、シベリアでの強制労働、砂漠での石油開発などの話が中心となっている。個人的に、沈まぬ太陽ほど主人公に感情移入はできなかったが、前半も後半も主人公が生きる世界を深いところまで描いているので、話の内容には引き込まれる。山崎豊子の中でははずせない作品。
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カテゴリ:
山崎 豊子
- 感想投稿日 : 2011年7月12日
- 読了日 : 2011年6月15日
- 本棚登録日 : 2011年6月15日
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