このシリーズは注(挿絵をふくむ)が充実しているので、現在気にいって読ませていただいています。

 本作の編者のかたは、「大鏡」の文章の簡潔なところがずいぶんお気に入りの様子です。「~~~のような表現を味わってほしい」みたいなことを注に別色でよく書いておられ、国語の授業のようです。

 確かに、栄花物語に比べたらずいぶん読みやすいです(笑)。
「おっぱい」2件はいかがなものかと思いました。とくに糸○子ー道長の件などは正直ちょっと無理があるかなあと。道長はそういうことをしそうな人ではないし、当時異母姉妹といえば他人も同然であっただろうから。

 帥宮の北の方(済時女)の件も、こういう話を作って一体誰にどういうメリットがあるんだろうか?という感じです。
こういうところは、あんまり女性に縁のない男性作者が書いたものか?と思うのですが。一方ではやたら「幼名」にこだわる
どこかの家の乳母のかたが書いたような部分もあります。

2019年9月5日

読書状況 読み終わった [2019年9月5日]
カテゴリ 平安時代

文学作品だけで平安時代の社会学的分析をするのは危険であるということに気がついていただけたようで、よかったです。「紫式部日記」だけに頼らず、彰子の生涯を広範囲から分析しようとしておられます。

「乳母→藤原家家司の譜代化」の話は参考になりました。

大輔命婦→倫子時代からのベテラン女房
道綱女豊子(後一条天皇の乳母)→大江清通妻
源扶義娘・簾子


彰子からは一条天皇に『集注文選』を献上する。(『御堂』)。大江匡衡が編纂したとされているこの『集注文選』は、十月三日に源乗方が道長邸に持参し道長を歓喜させたもので、漢籍好みの一条天皇に彰子から献上させたものという(陳羽巾『『集注文選』の成立過程について」)

2019年9月11日

読書状況 読み終わった [2019年9月11日]
カテゴリ 平安時代

わたしはこの作品が好きではありません。むしろ寂しい寂しい寂しい作品だと思っています。ですが、それゆえに私にとって問題作だということでもありますので、あえて☆5つつけてときどき読み直してみたいと考えています。

 なにが寂しいかっていうと、この種の男は、(つたないながらも自分を愛してくれる)リアルの女ではなくて、美しい化け物を選ぶのです。

 彼らにとってリアルの女の愛というのは意味がないんでしょう。そこが寂しいです(笑)。

 強い女であれば、そんなしょぼい男は化け物にくれてやって、自分はさあ次行ってみよう!ってできるんでしょうけど。私も含めて、そう強い女ばっかりでもないですから。
そうかといって、この種の男を救ってやることもできない。
寂しいです。

 この男は化け物の前に、7人妻?をもっている。普通の女では、何人いても満足できない。8人目にようやく美しい「鬼」と当たる。そういうところ、坂口安吾は芸が細かいなあと思います。

 私がこのように思うのは、知り合いに、旦那さんが教え子とスキャンダルになって、最後に自殺をしたという方がいらっしゃるからかもしれません。

2019年8月27日

読書状況 読み終わった [2019年8月27日]

現況;
 いま、加藤ゑみこ先生の本を集中的に拝読しております。
この本は、具体的なおすすめメーカー名が掲載されているということで、読んでみました。

気づき;
 内容はほとんど「淑女に見える気品のルール」と同じでしたので私にとってはあまり目新しさはなかったです。
「淑女~」ではお嬢様のカラースキームは
「オフホワイト、ベージュ、ブラウン」となっていたのに、本書では「紺、オフホワイト、ベージュ」となっていたのが少々腑に落ちない感はありました。

本書の特徴
・完全に西洋風の生活をしておられる
・(贈り物を含めて)こまめに手仕事をされる
点を強調されておられます。

 すべてのお嬢様が西洋風の生活をされているかどうかは、疑問のあるところです。パーティをすることが多いお宅では洋風のしつらえが便利ということなのでしょうか。
パーティ用の皿をあたためるウォーマーワゴンやローキャビネット(立食テーブル・食器一式を収納できる)など、便利なものが紹介されています。

 あと、年配の方(昭和初期ぐらいの生まれまで)は、とくにお嬢様でなくても、手マメにいろんなものを自分でおつくりになるのでいつも感心します。私は面倒くさがりですし、不器用なので、お嬢様にはなりにくいです(笑)。階級の常識というより、世代の常識というものも大きくあるのではないでしょうか。

 住所録が一番の財産であるというのは、そうかもしれないと思いました。
帽子・ハンドバックの分類についても参考になりました。


具体的なおすすめメーカー名;
☆ポール・シェリー バスオイル&ボディケアプログラム
☆wing社のスーパープロ
☆ハクスバーナのコンピューターミシン
☆市原平兵衛商店の箸
☆グラスはロブマイヤーがおすすめ
☆快速切天下無敵の鋸
☆コンベックスのメジャー
☆dokoのタオル

2019年9月14日

読書状況 読み終わった [2019年8月26日]
カテゴリ オーガナイズ

筆者が著書で再三繰り返されている「バランス」理論を、インテリアに演繹した本。

確かに日本の家はフランスよりも天井が低いだろうし、ほっておくといらないものが増えていくのも確かですね。
フォーカルポイントをなるべく上に持っていく、は実践できそうです。

服を「たたむ」、ものを「なでる」かどを「そろえる」といった、「丁寧な生活」エッセンスもちりばめられています。
ただわたしはこれができるほど、現状生活に潤いがなくて(泣)。
今後の課題といたしたく存じます。

2019年8月26日

読書状況 読み終わった [2019年8月26日]
カテゴリ オーガナイズ

現況;
 私は正直、あまり気のきくタイプではないので、なにかヒントになることはないかと、読んでみました。

気づき;
 銀座はおろか、地方の夜のこういったお店にもほとんど行ったことがないのですが、やはりなかなか大変だなあと思いました。

通常の勤務に加えて、土日もお客様と付き合うのが出来る人材の秘密だそうで。体質の弱い者ではできません。やはり心身ともにえりすぐった人材のいる職種なんだなあと思いました。

 あと、働く方もいろんな境遇の方がおられるようで。大変ですね。

 他の銀座のママ本と比べて、人を育てるためのノウハウが充実しており、他分野の方にも役に立つ内容ではないかと思います。

褒めるためには
⇨事実を口にするだけでよい
⇨相手が今までやってきたことを認める
⇨まずはできていることを認める

2019年9月16日

読書状況 読み終わった [2019年9月16日]
カテゴリ #ビジネス 

前書き;
去年の『アウトプット大全』に引き続き、樺沢紫苑先生の『インプット大全』感想文コンクールに応募すべく、書いております。

現況;
 去年と同じように、付箋をはったところを情報カード(バイブルサイズのシステム手帳用のリフィルで代用)に起こし、ひねくりまわして見たのですが。去年ほどのひらめきは起こりませんでした。夏バテのせいかなあと思ったんですが、多分ちがいます。

 たぶん私個人が、あんまりインプットには困ってないから、脳にドライブがかからないんだと思います。
ほうっておいても本は割と読む方ですし。読む本の精度を上げる必要性は感じていますが、思わぬ本をよんで思わぬ拾いものをした経験も多々ありますし。キュレーターも、樺沢先生を含めて何人か確保しています。このへんはしばらくはゆるめにやっていきたいと考えています。

☆。・:*:・°★,。・:*:・°

気づき;
☆マンダラート
 むしろ私の場合は、わりと凝り性なので、なにかに凝りだすとその分野に偏ってしまう傾向があります。これを少々抑えようと思って、ちょっと前から簡単なマンダラートを作って、自分が今興味をもってる分野を書き出してチェックしたりはしていました。

 この本では「脳内情報図書館」として、自分が潜在的に興味をもっている分野を顕在化し、アンテナを張るためのものとして紹介されております。
 今、読み直して見たのですが、一枚のマンダラートをどのくらいの期限で更新するべきか、といったことは記述がありませんようです。そのへんはその方のペースで好きなようにすればいいということなのだろうと思います。

 私としましては、今まで、ひと月に一回、一枚のマンダラートを書いていました。九マスでバイブルサイズのシステム手帳におさまるリフィルがあるのでそれを使ってました。(BINDEX no.903)

 これを、基本のもの1枚+周囲8枚をつかい、大谷翔平サイズにし、ふだんはばらして手帳にはさんでおく。そして1~2カ月に一度くらいは見直し書き直していきたいと思います。


☆アウトプットに変化をつける
 あとはアウトプットの上級編として、「感情を刺激する」というのが印象的でした。
*ストーリー性を活用する
*好奇心を刺激する
*入手したらすぐに読む
*わからなかったらその場で検索
*講演する
*映画
*旅行(その町で一番のレストランに行く)
などです。

仕事も場所を移動することによって
◆自宅
◆カフェ(集中力UP音源@YOUTUBE)
◆図書館
活性化することができるとありました。周囲がうるさい場合の対策も書いてありましたので(笑)、活用してみたいと思います。


☆気づきは三つまで!!欲張らない
あんまり欲張りすぎても頭にはいりませんので、一回に気づきは3つまでとする。そして3つを一週間こなせたら次の3つにとりかかる。「3+3法」というのが紹介されていました。
 私も欲張りすぎる方なので、自戒していきたいと思います。

☆。・:*:・°★,。・:*:・°


TODO;
□マンダラート作成
□「3+3法」

以下、地味に役立ちそうなTIPS
【情報処理編】
□使えそうなHP→PDFで印刷+適切なタイトル付け保存
□スマホ写真でメモ
□グーグル検索TIPS(*をブラックカードとして使う)
□Gメールによる迷惑メール対策

【その他】
□のれん傾聴法
(実行できれば実に助かると思うのですが、本文中の説明だけではなかなかその境地に達しきれないように感じました)
□栗本薫のライティングスタイルをモデリング
□メモ
□Dual task training+耳学問
認知症予防の効果が...

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2019年8月21日

読書状況 読み終わった [2019年8月21日]
カテゴリ #アイデア

まえがき
この記事は、一年前に樺沢紫苑先生の「『アウトプット大全』感想キャンペーン」に応募するために書いたものです。一年たちまして、フィードバックがてら加筆しました。

【現況】
私は割と本を読むのが好きですが、正直今までのアウトプットのやり方には行き詰まりを感じておりました。だから樺沢先生の新刊『アウトプット大全』には大変期待して、飛び付きました(笑)。

今、このブログの「本・マンガの感想」カテゴリには195件の感想があります。長いことやっておりますので件数だけは多いんですが、しかしそれをどうもうまく生かせてないのではないか、ということは日ごろ感じておりました。

あと、ここ四、五年は体調を崩したせいもあって、本の感想以外の記事を書くのも正直しんどくなってます。去年あたりから映画も映画館に行ってぼちぼち見ているんですが、その感想もかかずにほったらかしになっています(苦笑)。書いておけば、後で結構役に立つということは分かっているんですけどねえ。

やっぱり、人様に見ていただく、読んでいただいて、役に立つような記事を書こう、っていうのはかなりの体力・精神力が必要なのだと思います。ハードルが高いんですよね。

樺沢先生はこの本の中で、「人様に読んでもらえることを前提に書くことが、脳を活性化する秘訣」的なことをおっしゃってます。それには脳科学的根拠もあるのです。
しかし、現況無理なことは無理なんで(笑)。
もう少しハードル低めなやり方を設定して、無理なくサイクルを回すことを考えるのが現実的なのかも知れない。なにかうまい方法はないものかなあ、と思いながら、つらつら本を読んでおりましたところ

【カードシステム】
p147に、100円ショップの情報カード(125×75mm)の情報が載っているのを見つけました。
いわゆる情報カード、私は大学生のころから今に至るまで、結構好きで使っております。ただパソコン時代だからかいわゆる「京大カード」というもの、売っている店が限られるようになってきました。情報カードをお探しの方には耳寄りな情報だと思います(笑)。

普段はマインドマップを描いたりしてるんですが、思いつきでこの本を読んで付箋をつけた部分をカードに起こしてみました。(バイブルサイズのシステム手帳のリフィル(無地)を代わりに使用しました。穴をあけたりするのは面倒なので)

『アウトプット大全』のやり方は、カードを一枚使ってわざわざ「見出し」をつくるのが特色のようです。面白そうだったのでそれも真似してみました。

【結論】
つくったカードをああでもないこうでもないと手もとでごちゃごちゃやっているうちに答えが段々見えてきたような気がします。
(一冊の本のためにカードシステムを起こしたのは初めてですが、手を動かすせいか、結構アイデアが出ますね。またときどきやってみたいと思います。)

今まで私がやってきたアウトプットは、単なる感想の「書きっぱなし」であって、
「これから実践すること(いわゆるTODO)」と
「フィードバック」
が欠けていたということが分かってきました。

これらをなるべく時間をかけず、簡単に一つの感想にまとめるためにはどうしたらいいかとなりますと。
記事のテンプレートとして
【現況】
【気づき】
【TODO】
【フィードバック】
を1セットとして設定して使えばいいんじゃないのかなと。
【フィードバック】部分は記事を書いた時点では空欄にしておいて、数ヶ月~数年後、書くようにしたらいいんじゃないのかな、ということを思いつきました。

そしてこれらをできればスキマ時間(15分1セット)で出来ればいいんですが。これはなかなか難しそうです。

□とりあえず、しばらくはこ...

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2019年8月20日

読書状況 読み終わった [2019年8月20日]
カテゴリ #アイデア
読書状況 いま読んでる
カテゴリ オーガナイズ
読書状況 いま読んでる
カテゴリ オーガナイズ

勧学会のなりたちと書写山の性空上人について。

大江為基の漢詩が載っていた。源信、慶滋保胤らと一緒に書写山までいったらしい。

2019年8月26日

読書状況 読み終わった [2019年8月26日]
カテゴリ 平安時代

現況;
 いつもの加藤ゑみ子節ではあるのですが……いつもに増して理想が高い!!!キビシー!!!
こんなんできない……泣きそうになります(笑)。
 気を取り直して、できるところから取り入れたいと思います。


気づき;
私にとって今回有用だったことは
☆人との対応のしかた
§褒められ上手&褒め上手
・「恐れ入ります」「そう言っていただけてうれしゅうございます」
「皆様に助けられて」「皆様と御同様に」「皆様の足を引っ張らないように今後も努力いたします」

§
・とげのある言葉がとっさに使える人はかなり底意地の悪い人です。近づかないように気をつける。
・自分に対する苦言や冗談めかしの誹謗中傷、からかいなどには応答せず、聞き流します。
・とくにお金への執着を感じさせるテーマにはかかわらないのがよい。
・傷つく質問に返す答えは何気なく相手を別の方向に誘導すること。本当に困ったら質問がえし。
・反省を促したい場合でも、黙って聞くだけにとどめます。冷静さを取り戻したときに、みずから反省に至ることが多いものです。
・たとえ見下されても反応しない、自分のことではないと思って気にしない。何事もありのままに受け止め、ときに自分にも非はなかったかと反省はしても、深刻にならない。

§「いなし言葉」について
「そんなこと今わかったの」「どうでもいいじゃないの」「しかたがないでしょう」「ひがまないでね」
相手の言葉をそのままに聞けば、相手の感情も終息します。そして明るい方向に向けるのがよいでしょう。
 そういうカテゴリーがあると言うことを初めて知りました。しかし、どう考えてもどうでもいいようなことにこだわっている人もおられる気もします(笑)。


§挨拶
・さっき挨拶したかもしれないと思っても何度でも会釈します。
・お礼は三度
・人との間のぬくもりを変えないことで気品が伝わる(恒常性)


TODO
 高度すぎて?文章の意味がわからない部分がときどきあります。時間がたってもう一度読みかえしてみたとき、こういうところの意味がわかるようになっているといいなあと思います。

・「女性の魅力は心配りと覚悟」
「男性の魅力は礼儀正しく哀愁をかんじさせること」?
「そして、彼がふと哀愁を漂わせた時、(礼義正しさに疲れたのかもしれませんが)女性は覚悟を決めるのかもしれません」?????

・AIと人間が一体になる時代は驚くほどに早くやってくることが予想されますが、そこでは多くの共有感覚と無名性が、幸せで美しく生きるうえでごく当たり前の感性となっていることでしょう。
(「攻殻機動隊」の世界か?! )

・「自分なりの胆識を備えて感じる自己超越です。」

・コントラポストとコントラチェック

2019年9月15日

読書状況 読み終わった [2019年9月15日]
カテゴリ オーガナイズ
読書状況 いま読んでる
カテゴリ オーガナイズ

現況;
気づき;
 ガラス専門家がなした大著・労作。
新羅の文化がいかに周辺国からみて異質なものだったか、豊富な写真や図版とともに明らかになる。
写真をみるだけで楽しいので、購入してときどき図版を眺めて楽しみたいです。

2019年8月4日

読書状況 読み終わった [2019年8月4日]
カテゴリ 考古学

現況;
気づき;
解釈が合理的・近代的すぎます(笑)。
権記・御堂関白記・小右記を訳してきた筆者であるなら、もう少しそのへんの知識・見識をいれこんでいただくとよかったのですが。
各作品の夢についての項目を抜き書きしてあるので、それを材料に各自で分析するのがよろしいと思われます。
とくに、藤原行成・実資については個人的に面白いと思います。

2019年7月27日

読書状況 読み終わった [2019年7月27日]
カテゴリ 藤原行成

現況;
「六の宮の姫君」については、以前に山岸涼子さんの漫画で読んだことがありまして。最近平安朝の漢文をよく読んでいることもあり、こちらも読ませていただきました。

気づき;
☆慶滋保胤
については、漢文の世界ではとても冷静な賢い人のような印象だった。しかし、今回改めて今昔物語 巻第十九 第三話 「内記慶滋の保胤、出家せること」を読んでみますと、結構感情的でほろほろしていて、ああこんな面もあったのかと思いました。説話文学のことゆえ、どこまで本当かはわからないですが。

☆芥川龍之介と菊池寛
私は菊池寛についてほとんど読んだことがないですが、自分の考えは、どちらかというと菊池寛氏に近いなと思いました。襖もよく左右が反対になってますし(笑)。

そうだからといって、「往生絵巻」の主人公の口に白蓮華が咲くのはけしからんとも思いません。そういう考え方の人もいるのかなという目で見ると思います。

芥川龍之介は、佐藤春夫に自分の葬式に弔辞を述べてほしいと言ったそうですが。本当に弔辞をのべてほしかったのは菊池寛ではないのかと思いました。
彼の「六の宮の姫君」で、唐突に慶滋保胤がでてくるのは、自分が死ぬ前に、菊池寛(=慶滋保胤)に、理解はしてもらえなくても、ちょっとだけでも憐れんでもらいたい、という願望ではなかっただろうか、と私は考えます。

芥川氏の辛くしんどい人生を、何十年も後からではありますが、心から悼みたいです。
また、彼が羨ましく憧れていた菊池寛氏にも、心の中には壮絶な孤独があったことにも胸を打たれます。

北村薫作の小説部分は、それなりに仕込みがあったりするんでしょうけど、まあこの両巨頭のリアルな人生の前では、かすみのようにしか見えません。
本編主人公も我々も、六の宮の姫君のようにうかうかと人生を過ごさないように、気をひきしめてがんばっていこうということかと思います。

2019年7月27日

読書状況 読み終わった [2019年7月27日]
カテゴリ 小説修業
読書状況 いま読んでる
カテゴリ 平安時代

挿絵つきの解説がとっても読みやすく、助かります。
もちろん本文と、現代語訳がついています。

本文ですが、確かに何人か、違う人が書いているような趣です。
紫式部日記がそのまま入っているのは有名ですが。伊周配流のところも、ずいぶん達意の文章で、ほかとは文体が違いますようです。

あと、藤原行成の娘(道長の子・長家の室となった人)について、すごくショックなことが書いてあり、読んでて辛くなりました。

とくに権力の中枢にあった人ではないので、作り話をわざわざ作って載せるほどのこともなかろうと思います。おそらく当時実際にそういう噂があったのではないかと思うとやりきれないです。

 この娘さんは、かなり年少のころから長家に嫁したはずなんですが、その当時から、行成を若くしたような字を書いていたそうで。「更級日記」の筆者もこの人のかいた字を手本にしてたと書いてあります。天才ってすごいですね。藤原佐理の娘さんも手本を書いていたようで、父親の才能って娘の方に出ると言うのは本当のようです。

のんきな話をして恐縮でした。

2019年8月26日

読書状況 読み終わった [2019年8月26日]
カテゴリ 赤染衛門

現況;
気づき;
 導入部分はちょっとミーハーっぽいのですが、これは一般層にアピールするために、意図的にされたようです。

 写真も多く、なかなか興味深い内容でした。「秘色」とか、いろいろ文章で説明されるより、本物を見たほうがはやいですから。

 個人的には「紙」の歴史が興味深かったです。清少納言は「陸奥紙」をすっきりきっぱりしているとこのんだけど、紫式部はこれを無風流なものとみなし、男をやんわり断るために使ったりするなど。

 たぶん直接会ったことはなかったのだと思うけれど、性格がまったく合わない人たちだったようです(笑)。

 それから、「ガラス」にも興味をもっていて、由水常雄氏の『ローマ文化王国‐新羅』も読んでました。この時代、中国のガラスとイスラムガラスが来朝していたこと、両者のガラス制作上の技法の違いなど参考になりました。

追記;
 清少納言の言ってる、「陸奥紙に太い筆で、筆の太さを出さないように書いたものが素晴らしい」というのは
藤原行成の手紙なのではないでしょうか?! 行成が書いた書なら、紙はどうでも素晴らしいに決まっているような。それとも行成くらいになると、陸奥紙に適した書き方をしたかもしれないですけど。

TODO
○叔母に贈る。→済

2019年8月4日

読書状況 読み終わった [2019年8月4日]
カテゴリ 平安時代

なんだか、この日記だけを読むと、わりと普通の方のような気がします。

悪だくみもしていただろうし、そんな自分に嫌になったりしていたときもあったのでしょうけど、そういうことはこの日記にはあまり書かれていない。

紫式部日記にあるような、人格円満な権力者みたいな感じともちょっと違うような。もっともあちらはかなり美化されているんでしょう。

動物は好きだったようで、馬の分配のこと、鷺・鹿といった動物が内裏にやってきた!みたいなことを喜々として書いてて微笑ましいです。

2019年8月31日

読書状況 読み終わった [2019年8月26日]
カテゴリ 平安時代
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