津軽への愛憎入り混じった感情は、自分自身に対するものでもあるように感じた。
少年時代の回想はなんだかとても可愛いし、友人とは楽しく酒を呑んでいるし(そもそも最初から最後まで酒を呑んでいるのだけど)、たけとの再会はちょっと泣ける。
生きていけるための何かを探す旅だと思って読んでいて、自分を見つけることができたようでよかったなあと思ったけれど、仄暗いところや死を想起させる文もちらほら挟まってくる。これが書かれたのが死の4年前、というのを考えると切なくなる。
青森を旅しながら読みたいと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2019年5月28日
- 読了日 : 2019年5月28日
- 本棚登録日 : 2019年5月28日
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