江戸後期の詩人たち 東洋文庫816

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  • 平凡社 (2012年1月20日発売)
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感想 : 1
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独自の鑑賞力のある人なので安定感があり、漢詩とその詩人の紹介も精錬されていて簡潔。ただ恬澹を好むせいか、情熱的なものはさほど評価されない。楠木正成などにも、ずいぶんと距離感があるような気がする。菅茶山の「生田に宿して」は、俗っぽくて嫌いのようだ。

千歳に恩讐は 兩ながら存せざれども
風雲は長へに 為に忠魂を弔へり
各窓に一夜 松籟を聴きしも
月は黑かりき 楠公墓畔の村は

たとえ湊川神社が俗塵に埋もれかかっていようとも、
この詩が滅びることはないと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学・評論
感想投稿日 : 2013年3月13日
読了日 : 2012年12月12日
本棚登録日 : 2012年12月14日

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