書物の王国 8 美少年

制作 : 須永朝彦 
  • 国書刊行会 (1997年12月1日発売)
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感想 : 15

ギリシャ神話やお稚児さんの美少年、美童多めで、日常を狂わせるどこかにいるかもしれない美少年の物語まで掲載。

石川鴻斎『夜窓鬼談』より「茨城智雄」
THE怪談鬼談ストーリー。江戸時代の戯作物語といわれても信じてしまう。
美貌の武人が妖魔、悪漢をバッタバッタと…そして姫君とのロマンス…。
めっちゃワクワクするし、好きだな…。

劉義慶『幽明録』より「箒の美少年」
色ボケ婦人に幻の美少年が二人も……しかし箒…箒……。
…色ボケてないで家事しろってことか……????????(それはそう)

蒲松齢『聊斎志異』より「黄九郎」
唐代伝奇小説の系譜を引く文語体怪異小説…とのことで、まさにな語り口。
そうそう、中国文学ってこういうテンションだった…。
古典中国の少年愛描写、思ったより露骨で笑ってしまうよね…。
めっちゃ美少年に迫るやん…めっちゃ求めるやん…。

井原西鶴『男色大鑑』より「美童長坂小輪」
典型的な稚児と武士の…匂い立つような色香が…すごい…。
そこにまた他の男が出てきて、三角関係になってみたいなのがとても…文学ですね…。

『千夜一夜物語』より「アブ・ノワスに三人の美少年とハルン・アル・ラシッド教主」
タイトルからすげえ…。
この異国情緒感がたまらない。
あけっぴろげに美少年を愛でるオッサン(多分)ってのがやっぱ…なんてーか…お国柄だな…。

紀昀『閲微草堂筆記』より「車に乗せた少年」
狐?か何か?が化けた美少年にまんまとだまされるオッサン(多分)って古典中国文学の様式美か何かなの????そうなの?????????

橘成季『古今著聞集』より「千手と三河」
二人の才色兼備なお稚児が一人の親王を巡って…なんてそんな。
そんな少女漫画な。
しかし、そのあとあまりの愛おしさに抱き上げてベッドインするんだからマジ親王……レディースコミックだった………。
その後の恋敵も…すごい……。

村山槐多「血の小姓」
槐多は乱歩よろしく、絵画の方が著名なんだろうけど、「悪魔の舌」といい本当に文章が凄い。
詩もスッゲエな……。
虐殺せられし貴人…美しい小姓……。
激しくも耽美な…すごい描写力だ……。

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感想投稿日 : 2023年12月7日
本棚登録日 : 2023年12月6日

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