人間不平等起原論・社会契約論 (中公クラシックス)

  • 中央公論新社 (2005年6月10日発売)
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人間不平等起原論・社会契約論
(和書)2013年03月08日 15:12
2005 中央公論新社 ルソー, Jean‐Jacques Rousseau, 小林 善彦, 井上 幸治


アナーキズムの考えと通じるので驚きました。無政府主義は確かに一種の破綻としてあるのかもしれない。

しかし人間の自然状態がホッブスの言うように万人の万人対する戦争状態であるという考えの裏側として人間の相互扶助というものが人間の自然のなかにあるという。

裏面とは現存のキリスト教では引き裂かれてあるものが、それとは全く異なった福音書のキリスト教において相互扶助として連帯するという。

無政府主義を破綻として混沌としてあるものというより、相互扶助として考えると自然としてあるものは有益だろうと思う。

人間を引き裂くものとして社会が国家が政府があるのならそれは死滅してもらわなければならない。

人間の連帯として平等である社会契約があるという考えはとても面白い考えです。

こういった考えはボクは柄谷行人を読んで感心してきたものだけれどルソーもこういうことを書いているのだな。

ボクは若い頃、人間不信に陥った時に柄谷行人を読んで傾倒していたけれど、勉強不足でもあったと痛感しています。柄谷に傾倒したことは決して間違いではなかったと思うけど他にそういった考えがあるのだと知ることができたら良かったと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年9月26日
読了日 : 2013年3月8日
本棚登録日 : 2020年9月26日

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