オーストラリアのカーという謳い文句。しかし密室の猟奇的な殺人を描いてもロジカルで淡白なので印象は異なる。
探偵役のブラックバーンとリード首席警部は少々個性に乏しいが、クイーン父子のようで好感が持てた。
個々のトリックは派手ではないが、事件の手がかりから真相を推理する論理の流れは整然としてクラシックな味わい。中盤からは話も盛り上がって一気に読んだ。
巻末の解説に「ローソンとクイーンの魅力を併せ持つ作家」とあるが、まさにそんな感じ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ海外
- 感想投稿日 : 2014年9月23日
- 読了日 : 2014年9月23日
- 本棚登録日 : 2014年9月23日
みんなの感想をみる