鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐

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本棚登録 : 5440
レビュー : 578
著者 :
soniagandhiさん 和書   読み終わった 

なんだか壮大であって盛大な作品である。いろいろなテーマやサブテーマが散りばめられていて、現代の病気や戦争のことを事細かに時代背景は違えどよみがえらせている。謎の病、黒狼病それは狂犬病のようだがそうではない。vector を通じての病、そして一度症状が現れると死を免れることはできないのをみて、狂犬病と1300年代にblack deathと呼ばれた悪しき病でヨーロッパの人口を40%も減少させたペストを彷彿させるような架空の病。そして、この時代にワクチンの発明の先駆者でもあるsmallpoxで有名なEdward Jennerの手法を取り入れた抗体の取り方をみていて、すごく興奮してドキドキしたとともに昔の人たちの神のあがめ方はきっとこういった不治の病から信仰したのだろうなと思わされた。ほかにも、脳科学で有名なMorris Water Navigation Taskというラットを使った脳と学習行動における実験も出てくるのですごくおもしろい。残念ながら、現代において科学も医療も発展していっているのに人々の思想は自然派といってワクチンを拒否する親も増えてきている。そんな今だからこそもう一度、子供たちの未来、私たちの未来を考えさせられる。

レビュー投稿日
2019年10月26日
読了日
2019年10月26日
本棚登録日
2019年10月24日
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