父が亡くなり、母とともに父の祖国イタリアへ移住し、カフェを開くことになった中学生の霧子。
自分のアイデンティティの不確かさと向き合いながら、道を切り開いていく。
1時間くらいのドラマでありそうな、一気に読めるストーリー。
「人生の三つの試練。それは愛すること、忘れること、許すこと。」この言葉を使いたいがための舞台装置としてのストーリーという印象。ミラノに住むことになったら、という仮想体験ができたのは楽しかった。
残念ながら、人物の深さを感じられず、長いあらすじを読んでいるような感じだった。
「3時のアッコちゃん」ほどパワフルでもなく、「マカン・マラン」ほど滋養もなく、「妖怪アパート」ほど美味しそうでなく、惜しい!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月15日
- 読了日 : 2020年5月15日
- 本棚登録日 : 2020年5月15日
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