カフェ・デ・キリコ

著者 :
  • 講談社 (2013年4月26日発売)
3.71
  • (13)
  • (21)
  • (27)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 174
感想 : 33
3

父が亡くなり、母とともに父の祖国イタリアへ移住し、カフェを開くことになった中学生の霧子。
自分のアイデンティティの不確かさと向き合いながら、道を切り開いていく。
1時間くらいのドラマでありそうな、一気に読めるストーリー。
「人生の三つの試練。それは愛すること、忘れること、許すこと。」この言葉を使いたいがための舞台装置としてのストーリーという印象。ミラノに住むことになったら、という仮想体験ができたのは楽しかった。
残念ながら、人物の深さを感じられず、長いあらすじを読んでいるような感じだった。
「3時のアッコちゃん」ほどパワフルでもなく、「マカン・マラン」ほど滋養もなく、「妖怪アパート」ほど美味しそうでなく、惜しい!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月15日
読了日 : 2020年5月15日
本棚登録日 : 2020年5月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする