「Theory of Decision Under Uncertainty」と違い、数式は全く出てこず(正確に言うと、出版社のサイトから無料でダウンロードできる練習問題とその回答、そこには数式が出てくる。また数式はないが表やグラフは出てくる。)、また文章の方も、架空の登場人物間の会話により経済学的な概念が持つ問題を説明したりしており、専門書というよりは、一般向けの解説書に近いと感じた。
ただ文章は平易だが、使用されている用語や文章の構成は、ある程度経済学や意思決定理論に接していることを前提としているため、全くの素人向けに書かれた本とも言えないと思う。
多分、大学の1~2年くらい(?経済学部じゃないので良くわからない)のときに経済学やゲーム理論関係の講義で言葉は聞いたけれどいまいち理解した気にならなかった概念に対し、親しみを感じ、専門書でより深い理解を得ようという動機を与えるために書かれた本なのであろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ゲーム理論
- 感想投稿日 : 2011年2月19日
- 読了日 : 2011年2月19日
- 本棚登録日 : 2010年9月20日
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