【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)

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本棚登録 : 1284
レビュー : 180
著者 :
黄昏さん 歴史   読み終わった 

信頼性の高くない資料で打ち立てられてしまった定説を覆し、より信頼性の高い資料を踏まえて合理的に推論可能な範囲で歴史の真実を見定めようとしている著者の態度は支持するが、語られている内容に必ずしも同意できるものばかりではなかった。

以下、あまり納得がいかない点。
・何故信長が1582年の時点で、家康を暗殺しようとしなければならないのか。武田が滅んだとはいえ、いまだ毛利、北条、上杉、長宗我部といった敵が存在しており、徳川をわざわざ敵に仕立てる必要性が低すぎる。

・光秀の土岐氏に対するこだわりが理解できないし、ましてや土岐氏を迫害したわけではない信長への謀反のために、土岐氏が理由になること自体がよく理解できない。

・家康が本能寺後に織田領の甲斐、信濃に攻め入っているのは確かに怪しいので、光秀との間に何某かの蜜謀があったのは事実かもしれない。でも、それにしては光秀支援のための動きが遅すぎる気がする。

・光秀の計画の全体像が見えない。信長を殺し、それでどうしたいのか。織田家を乗っ取りたいのか、それとも分裂させてまた群雄割拠の状態にしたいのか。前者なら、徳川と組むだけではなく、長宗我部、毛利、上杉ともうちょっと連携して、秀吉、勝家、一益等との争いに備えるべきなのに、そういったことに関して言及されていない(実際ないのだろうし)。後者だと、著者がほめている割に、光秀はあまりにも無計画な気がする。

レビュー投稿日
2014年5月24日
読了日
2014年5月24日
本棚登録日
2014年5月4日
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