量子コンピュータが実用化されて既に発売されているという話を聞き、興味があって購入。
実用化されているのはあくまでも量子アニーリングという組み合わせ最適化計算に特化した方式の量子コンピュータではあるが、それでも通常の量子ゲート方式では困難な数の量子ビットが実現し、かつ使用している企業もいることに驚いた。
量子の概念自体がわかりにくいので、量子アニーリングとそれにより最適化計算を解く方法はイメージでしか理解できなかったが(問題を量子ビットで表現し、磁場で擾乱を掛けながら、実現した量子ビットの状態が高確率で問題の解を表現している)、元となるシミュレーティッドアニーリング法自体はまあわかっているので、なんとなく両者の対応関係を頭に浮かべながら理解した。
量子コンピュータの話が主なので、人工知能への応用の具体的な部分は分からなかった。
まあディープラーニングにおいて、組み合わせ最適化計算を用いて解かないといけない問題があるのだろう。
それが従来の方法の「一億倍」で解けるのであれば、確かに人工知能は加速し、今までにない応用分野が生まれてくるのではないかと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
科学読み物
- 感想投稿日 : 2017年5月13日
- 読了日 : 2017年5月13日
- 本棚登録日 : 2017年5月13日
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