人の脳は合理的に出来ているのではなく、昔からあるものを何とか流用して動いているクルージーなシロモノだという主旨の本。
いかにダメなところがあるのかをわかりやすく説明してくれる。
例えば「口に割り箸を挟むと楽しくなる」とか「いい気分の時には寛大になる」とか、「直前に見た(問題に関係ない)事柄が、問題に対して大きな影響を持つ」などだ。本文はより分かりやすく面白いのでオススメ。
以前に読んだ「不合理だからすべてうまくいく」と似たような内容なんだけど、「不合理〜」はそれでも脳の可能性を信じている感があるが、この本は「ダメだけどやっていこうぜ」とも言える調子で読みやすい。
なんで合理的じゃないのかってのは、この本に書いてあるんだけど、IT業界に例えてみるならば。
「プログラムやシステムを最初から作り直したいけど、お金(時間)がないし、作り直したらトラブル起きるかもしれないから、今のものを直しなおし使う」って感じなのかなーと。
脳がエラーを起こし安いとしたら、チェック機能を心がけるしかないんだろうな。
「報酬が少ないほうが幸せだと認識しやすい(=自分がつらいことの言い訳をする)」とか他人事じゃない(笑)
いろいろなことを考えるきっかけになり、実に読んでいる間、面白かったです。また読みたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
教養
- 感想投稿日 : 2011年3月18日
- 読了日 : 2011年3月18日
- 本棚登録日 : 2011年3月18日
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