Calvinoの新訳シリーズ、表紙は素敵なんだけど翻訳者が苦手で、語彙力が足りないのもあってあまり楽しめないんだけど、わからなければ辞書をひこう、他に本もないしと腹を括ったら、chapter 2からぐっと面白くなりました。
Thin cityがsin cityと韻を踏んでて?いいですね。thin city3がいい。あと、cities & the sky5とか。
しかも大好きなJeanette Wintersonおすすめだし。
それぞれの町の名前が女の子の名前になっていて、もし自分の名前もあったら探すのも楽しそうだと思いました。
ただただ想像力に任せた荒唐無稽な町の紹介というより、少しさみしいような、ふざけているような話でした。あり得ない町の中に何気なくヴェネツィアが混ざっていたり、13世紀だって言ってるのに空港だの電気だの使っていたり。
時代に正確でなくても、実際に存在する町でなくても、それでいいのです。という説得力がある。
どこに越しても生きづらいから詩を書きました、というような声が聞こえてきそうな一冊でした。
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- 感想投稿日 : 2023年1月14日
- 読了日 : 2023年1月14日
- 本棚登録日 : 2023年1月1日
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