余命10年 (文芸社文庫NEO)

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本棚登録 : 1872
レビュー : 169
著者 :
あおさん  未設定  読み終わった 

インスタのストーリーで”あと10年しか生きられないとしたら、あなたはなにをしますか。”
というフレーズを見て引き込まれたのが出会い。その後本屋で見つけて即購入。

余命10年って結構長いんじゃない?やりたいことできんじゃない?って読む前は思っていた。
でも読んでみると変わってくる。
周りと自分との差、嫉妬に、自分の醜さに自己嫌悪する日々。結局自分との闘いなんだな、と。
何もかもその一瞬を楽しむ、飛ぶ鳥跡を濁さずの生き方から人を愛し、自分の人生に意味をもたせる生き方へ。
茉莉の決断と、最期の呟きに胸が締め付けられる。茉莉の強さと、切なさに言葉が出なかった。

わたしは余命が10年しかなかったらどうするかな。
結婚して子どももうみたい。若いうちに残していくのは可哀想かな。
海外旅行を存分に楽しむかな。
それとも、今ある当たり前の日々を尊く感じて、日常を過ごすのかな。
人は誰しも最後、となると今まで見られなかったくらいの力を発揮する。
それと同じで、10年だからやる。
のではなく、残りあとどれくらいかわからないから
今できることを最大限にやる生き方にしていきたい。
自分のこれからの人生、ストーリーを考えるきっかけになった。
読み終わったあとは、長いため息をひとつ。
当たり前に健康で、当たり前に家族がいて、
そんな当たり前はなくさないとわからない。
大切にしなきゃな。と思いました。

そして著者さんも病気で亡くなられてるとか。
だからこそありきたりな軽い、良い話ではなく、
病気に引きずり込まれるような、魔の力とか
そういう表現に、物語の深みが出ていると感じた。
またこの本の捉え方も変化してくるだろうな。

この本を読めてよかった。

レビュー投稿日
2017年11月12日
読了日
2017年11月12日
本棚登録日
2017年11月7日
3
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