中世文学の展望 (復刊学術書)

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  • 東京大学出版会
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中世文学の戦後歴史社会学派による研究の幕開けを告げる書。中世文学史上、『平家物語』を最高峰の作品として位置付けた。それまでの、仏教思想を「遅れた思想」とした近代主義の要素を克服し、反映論を視点とし、「平家」を時代の中で考察した。「原平家」を想定することにより、「平家」の成立に知識人の関与を認め、様々な説話が流入することによって、現在の『平家物語』(覺一本・流布本)が成立したと、「平家」研究の基礎を築いた。その後、書誌学的研究からの批判、説話論による批判を受けたが、氏の批評精神は高く評価されてよいだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 研究書
感想投稿日 : 2013年11月17日
読了日 : 2014年10月23日
本棚登録日 : 2013年11月15日

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