進みながら強くなる ――欲望道徳論 (集英社新書)

3.29
  • (3)
  • (6)
  • (12)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 128
レビュー : 7
著者 :
大豆さん 文化   読み終わった 

「ところが、「理性が足りない!なんでもっと理性をくれなかったんだ!」と神様に文句を言う人はいない、というのです。」

フランスに造詣が深い作者の本。この本のキーワードの1つは”ドーダ”であろう。誰もが他人に認められたいと思っている。どうだ、俺はすごいだろう。その思いが公共を富ませる。自己利益の追求こそ公益の拡大につながる。これはアダム・スミスの考え方と思うんだけど。本書ではそれをトクヴィル、デカルト、パンセから導く。

本書ではプロテスタンティズムの禁欲が資本の蓄積に大いに役だった、とある。ウェーバーのプロ倫では、お金を稼ぐのは良いことだと言うプロテスタントの教えがプロテスタントの勤労を促した、と説かれている。それは著者の言う陰ドーダなのか?”禁欲している私ってすごい”という発想のもとプロテスタントが勤労な生活をしていたとは思えない。教えに従っていただけなのでは?それとも”そんな教えに従っている私ってやっぱりすごい”と思っていた、と思っているのだろうか。

表紙裏に書いてある内容はこの本の主ではない。

レビュー投稿日
2015年4月26日
読了日
2015年4月26日
本棚登録日
2015年4月26日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『進みながら強くなる ――欲望道徳論 (集...』のレビューをもっとみる

『進みながら強くなる ――欲望道徳論 (集英社新書)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする