我々の恋愛

  • 講談社 (2016年3月10日発売)
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本棚登録 : 121
感想 : 9
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面白い構成に惹かれて、読み進んだ。

徹と美和の、最初の頃の電話デートがかわいかった。恋の始めは、やはりいいなあ。

そして、カシムと百合子。

67歳百合子のメール
"若い頃でなくてよかったと思っているのです。今の、幾つか恋をして生き、他人を振り回したり、振り回されて面白がったり悲嘆に暮れたりしたあとの、この私と貴方で。
かといった、決してゲームをしたいのでもありません。そんな悠長な遊びに費やす時間はこれっぽっちもなく、ただただ本能のようなものの指し示すまま、しかし年月の中で培った強い自制心とともに私はこのEメールを書いています。" 203ページ

その年で、こんなメール出してみたいな。

70歳ユルマズのメール
"こんな魂の空き地がまだ自分にのこっていたなんて、私はまるで気づかなかった。" 246ページ

小説とはいえ、なんだかまだこの先に希望が出てきた。


"いや、恋は盲目だったと自制は正確にしなければね。我々はいつでもあとからそれに気づく。"
374ページ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年5月3日
読了日 : 2016年5月3日
本棚登録日 : 2016年4月27日

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