絵はがきのなかの彦根 (淡海文庫38)

  • 地方・小出版流通センター (2007年11月15日発売)
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感想 : 2
5

彦根在住・絵はがき収集家(でもある)細馬先生。

使用済みの風景写真絵はがきに映っている風景をくまなく見つめ、現地の人にインタビューし、
絵はがきの中に入って時をさかのぼっていく。

くまなく見るとは、たとえばこういうこと

風景絵はがきには何が映っているか見る。
元は白黒写真に手着色をしたものだと分析する。
映っているのはどこで、誰なのか考える。
どこから撮ったか考える。
絵はがきに書き込まれた謎の矢印について考える。
絵はがきの文面を読む。
誰から誰に出されたものなのか二人の関係を考える。
消印を見つめる、住所を見つめる。


絵はがきの内部や裏側への旅。
時空の旅。
細馬先生はほんとうに旅がお好きだなあ。
私は細馬先生の旅のお話が、大好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年11月17日
読了日 : 2011年11月17日
本棚登録日 : 2011年11月17日

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