- 十戒 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- セシル・B・デミル
- パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン / 2012年3月10日発売
- 本 / 映画
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どの場面を切り取っても絵になる構図の妙技。舞台美術と衣装デザインの巧さと俳優陣の堂々たる演技の魔術的な結合で、極彩色の豪華絢爛な動く絵画作品のようでした。長丁場なのに全く見飽きないという澱みなきクォリティ。
旧約聖書のハイライト、例の海が真っ二つに分かれるシーンの迫力は、期待通り素晴らしいものでした。最近の映画は何でもCGを使いますけど、こういう過去の特撮技術を使った突出した映像を観ると、圧倒的に昔の特撮の方に芸術的魅力を感じます。
特に最後の偶像崇拝で堕落するシーンが、多分ワルプルギスの夜だかバッカス祭の乱痴気騒ぎだかを想定して演出したのかな?と、まぁよくは分かりませんけど、あまりにも見え透いた激しい放蕩三昧演出で笑えました。叫び狂乱に渦を巻く群衆、これこそロマン主義絵画の躍動感を映像化した傑作シーンだよなと感動。
多分またちょくちょく観ると思います。映画史に輝く不朽の傑作!ちなみに、映画史上最高度でラムセス2世がいけてます!
2025年3月9日
- 劇場版 SPY×FAMILY CODE: White 通常版 [DVD]
- 遠藤達哉
- 東宝 / 2024年7月31日発売
- 本 / 映画
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便意を我慢するあまりに脳内トリップ、うんこの神様に導かれてトイレの園へと至るシーンが秀逸(笑)。
家族愛に溢れた良作。
2024年11月18日
- ダイヤモンド・ソード 王の誕生 [DVD]
- ルステム・アブドラシェヴ
- アメイジングD.C. / 2024年12月4日発売
- 本 / 映画
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15世紀カザフ、オルダ・ウルスの覇権・領土争いを描いたカザフスタンの歴史超大作。カザフスタンの歴史には全くと言って良いほど疎いので、次から次へと出てくる部族や人物の多さに混乱気味でしたが、WikipediaとAIの力を借りて何とか鑑賞。
騎馬武術の最高峰であるカザフ族だけあって、実際に馬に乗った状態で武器で戦う迫力満点なシーンが観られます。大抵カメラワークでそれっぽく編集すると思うのですが、リアルに馬で走りながら弓を射ったり、槍を投げたりして演じているのは初めて観た気がします。モンゴル軍特有の、グルグルと馬で敵の周囲を回り、逃げ場がないよう囲い込む包囲戦術も見応えがありました。
ゲル(?)内に敷き詰められた緻密なカザフ刺繍の目も綾な美しさ、金銀宝飾で彩られた豪華絢爛な民族衣装の数々も見所。テングリ教のシャーマンが白の魔導士っぽくてカザフのガンダルフか?と思いましたがw儀式シーンもなかなかのカッコ良さです。
新作でレンタルしたのですぐ返さないとならなかったんですが、あと何回かじっくり鑑賞したかったなと。もっとカザフスタン周辺の歴史を勉強してから改めて見直したい、最高級な歴史映画でした。
2024年11月23日
- エリザベート 1878 [DVD]
- ヴィッキー・クリープス
- TCエンタテインメント / 2024年3月6日発売
- 本 / 映画
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史実とあまりにも違い過ぎる。これでは、40代にもなってまだ反抗期の少女が好き放題して周囲を混乱に陥れる荒唐無稽なパンク映画にしか見えないし、現実の彼女へのリスペクトが感じられない。
女性の権利と解放を描きたいのであれば、もっと別の描きようがあるだろうに、史実を改悪するのではなく完全なフィクションで良かったのではないだろうか?エリザベートの子孫はこの作品を承認しているんだろうか?
2024年11月23日
- マッチングアプリの心理学 メッセージから相手を見抜く
- ミミ・ワインズバーグ
- 早川書房 / 2024年1月24日発売
- 本 / 電子書籍
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メッセージから読み取れる要注意人物プロファイリングから、恋愛に不可欠な心構えやコミュニケーションのコツまで。気の利いたユーモアや言い回しの例も円滑なコミュニケーションの参考になりそうですし、文字での会話で恋愛関係を深めるための指南書として素晴らしい内容です。
一対一の男女関係以外にも、LGBTQ、ポリアモリー(複数恋愛)の例もあり、私としては非常に有益な情報でした。
マッチングアプリに限らず、ネット経由の文字でのカジュアルなコミュニケーション全般、親しい友人や家族関係を良好に保つためにも応用できそう。手元に置いて何度も読み返したい一冊。
2024年11月23日
日本では唯一の、インドの錬金術について書かれた貴重な本。11世紀のインドの錬金術書『ラサールナヴァカルパ(水銀の無限の力)』の翻訳と、これに関連する論文、著者の解説をまとめた一冊。
様々な薬草と鉱物(金・銅・亜鉛・鉄の他、水銀・硫黄・ヒ素など毒物多数)を特殊な方法で加熱、蒸留、混ぜてすり潰したり蒸したり…を何度も何度も繰り返して無毒化し、汁液や丸薬に加工するという、シッダ医学の処方が多数掲載されています。
各種病の治療薬の他、タントラ行のためにヨーガ行者達が摂取する薬の作り方や、長寿や若返りの妙薬など。どれももれなくヒ素や水銀入りで、加熱器具も特殊で工程も面倒極まりないので試す気にはなれませんがw
【薬剤を混ぜる人は敬虔なシヴァ神の帰依者でなければならない】【〇〇の根を熱で苦しんでいる人の耳に結びつければ、病は癒える】【昇る太陽の容姿となり〈空中飛行〉の能力を得る】等など、いかにも中世の魔術書的なロマン溢れる記述が楽しめます。
序盤の解説で、錬金術の伝播の歴史を言語学の観点から探る内容も非常に興味深いです。中国で生まれた錬金術が仏僧の行き来によってインドと中国相互に発展し、また同時に中国からアラビア経由でギリシャへ、その後時を経て西洋世界へと伝播していった。そうしてインドの錬金術は薬草学として起こり、ただそれだけで終わってしまった、とのこと。
2024年6月18日
- シャーロック・ホームズとサセックスの海魔 (ハヤカワ文庫FT)
- ジェイムズ・ラヴグローヴ
- 早川書房 / 2023年11月21日発売
- 本 / 本
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ついに第三巻で完結。シャーロキアンというよりは、どちらかというとラヴクラフティアン向けのシリーズだったのかなと。両方のファンなので、二乗で楽しめました。
ルルイエでのクトゥルーとの対決や、ネクロノミコンに魔法の道具の数々、ラヴクラフトの十八番である日記形式…クトゥルー神話好きには堪らないネタを次々と投入しながらも、ホームズ小説の史実にも忠実なストーリー展開と気の利いた言い回しが職人技。
論理思考の権化的アイコンのホームズが、邪神蠢く心霊オカルト世界に参入してしまうという意外性(でも、ヤク中だから体験的には慣れてそう)が楽しいコラボですが、好奇心と先見性が旺盛すぎるが故に、一線を越えてしまった結果のラストが辛い…。
続編はなさそうなので残念ですが、短編が『ミステリマガジン2023年11月号』に掲載されているようなので、そちらも当たってみようかなと思います。
2024年6月18日
- The Poetic Edda [Explicit]
- 2944029 Records DK2 / -
- 本 / 音楽
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シンフォニック・デスコアバンドSynestia (フィンランド)とDisembodied Tyrant(アメリカ)がコラボ、ヴィヴァルディの『四季』をメタルカバーしたネ申EP!!!
2バンド共に最高ですが、コラボでカッコ良さがさらに倍増!クラシックとブルータルのテクニカルな協演に、全曲クッソカッコ良すぎて笑いが止まりませんwこれはネオクラシカル系の新境地なのでは?!
2024年5月24日
- 重力が衰えるとき (ハヤカワ文庫SF)
- ジョージ・アレック・エフィンジャー
- 早川書房 / 1989年9月14日発売
- 本 / 本
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猥雑な歓楽街を舞台にしたハードボイルドなイスラミック・サイバーパンク。アラブの常套句やラマダンなどのイスラム要素が織り込まれた中東味溢れる世界観に、サイバーパンクガジェットが見事に融合する様が秀逸。面白すぎて読むのが止まらず、久々の一気読みでした!
主人公マリードはフリーで探偵業を営むアラブ人青年で、行きつけの店を転々とハシゴする典型的な夜の街の住人。格好付けようにもどうにも上手くいかないコミカルなヌケ具合と、意外に良い奴で友達想いなのが好感度大。恋人はMTFトランスの美女(プレイボーイでどうやら男も純女もいけるらしい)、そして性懲りもないジャンキー。キャラ設定的にこのアンチヒーローっぷりは、DCコミックのオカルト探偵ジョン・コンスタンティンを彷彿とさせます(ちなみに話ズレますが、キアヌ・リーヴス主演の映画化作品『コンスタンティン』の続編がやっと完成したらしい。日本では2025年上映予定とのこと。待ち遠しい)。周囲の友人たちは民族、人種、ジェンダー、セクシュアリティ入り乱れる多様性の境地で、若干自分の交友関係と似通った絵面とやりとりに既視感…和みますけど、作者は確実にこっち側の住人ですねw
依頼人を筆頭に次々と人が殺され凄惨極まる猟奇殺人の趣を呈してくる中、街を牛耳るギャングのボスの思惑にハメられ電脳化手術を受ける羽目になり、殺人兵器にされてしまうマリード。
ソフトから別人格をインストールしたり、体の感覚を遮断することが出来るようになったものの、せっかく苦悶と苦痛の末に手に入れた機能をあまり活用できていないという、煮え切らない展開がもどかしい。後半は予想に反して肉体派なハードボイルド・クライムサスペンスであっという間に大団円を迎え、割とあっさり目の肉弾戦で呆気なく終焉。
今作でイマイチ本領発揮した感のない電脳化、もしかすると続編の『太陽の炎』では機能を駆使して活躍してくれるんじゃないかと期待が高まります。
キャラ立ちしまくりの雑多な登場人物たちとの絡みや、アラブの礼儀作法とコーランの文言が飛び交うエキゾチックな世界観が他に類のない圧倒的な魅力を放っている本作は、マリード・シリーズ第一作目。ここから『太陽の炎』『電脳砂漠』『Budayeen Nights(未邦訳/短編集)』の3冊へと続いていきます。まだまだしばらくはこの世界に浸れそうで楽しみ。インシャラー。
2024年6月6日
- 南インドの伝統医学 シッダ医学の世界 (伝統医学シリーズ)
- 佐藤任
- 出帆新社 / 2006年9月26日発売
- 本 / 本
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先日読んだ『アジアの伝統医学』に収録されたものと内容はほぼ同じ(臨床編が多少詳しく書かれています)。結果的に2度読んだことになって、頭によく入りました。
日本語で読めるシッダ医学についての本は、本書と『アジアの伝統医学』(内容は本書と大体同じ)、『ババジと18人のシッダ』(数ページの解説)のみですので、大変貴重な資料です。
アーユルヴェーダが北インドのヴェーダ文化に由来するものであるのに対して、このシッダ医学は南インドで口承で伝えられて発展したもので、錬金術による鉱物薬の多用が特徴的であり、またシッダと呼ばれるヨーガ覚者たちによって発展した医学だという点にも非常に興味を唆られます。
言い伝えによると、シッダ医学の始祖はなんとシヴァ神!で、そこから受け継いだのがヨーガに詳しい人ならご存知の、あの聖者ババジと18人のシッダ(覚者)たち。彼ら解脱した聖者であるシッダたちによって発展したシッダ医学の目的は、もちろんのこと不老不死であり、瞑想(ヨーガ)と医薬によって解脱することでありました。身体とは歩く神殿であり、神と合一するために必要な神聖な魂の乗り物としての身体の健康が重要視された訳です。
それにしても、診断の際には中医学のようにまず脈診が重要視されることや、尿診では油を垂らしてその動きや形状を観るという”紅茶占い”的な方法を取ること、薬を摂る日時を占星術で割り出すというのが面白いです。シッダ医学での鉱物薬精製の技術は「現代の最先端技術であるナノテクノロジーを彷彿とさせる」という、あとがきの一文の裏に潜む詳細も気になるところ。インドの錬金術にも俄然興味が湧いてきましたが、こちらも参考になる日本語の書籍がほとんどないという壊滅的な状況。とりあえず数少ない文献を漁るしかなさそう。
2024年5月23日
- Vantablack
- Captain Drake Records / -
- 本 / 音楽
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耽美でデカダンなオペラ歌唱が気品溢れるロシアのダークウェーブバンド、オットー・ディックス。
Vo.のMichael Drewですが、彼はFTMトランスジェンダーで、ホル注治療の甲斐あってすっかり外見も声も男性へと移行。変声の為に掠れ気味ではあるものの、相変わらずのノーブルな美声は声域が低くなった分、より一層背徳的な雰囲気が濃厚に。
2020年にはウクライナ侵攻を支持してると受け取られかねない発言が問題となりDas Ichのレーベル契約は打ち切り。欧米圏の音楽配信サイトでは曲が聴けなくなっていました。今作は別のレーベルに移籍してからの新作。恐らくロシアで反LGBT法案が可決されたのもあり、身の危険を回避する為の発言だったのではないかと推測。私のロシア人の友人も今はバリ島に避難しているし、果たして危険なロシア国内で活動していて本当に大丈夫なんだろうか?
前作以上に陰鬱な耽美さを醸し出すメロディに戦時下を思い起こさせる行進曲のリズム、アルバム後半ではキャバレー風な匙加減も新鮮です。
2024年5月18日
前回書いたイランのバグパイプの巨匠サイード・シャンベザデーの息子、ナジーブ・シャンベザデーのアルバム。
パーカッショニストで、ソロで出してるアルバム多数。父親の演奏には必ず参加してるようですが、父親がひたすら伝統音楽と伝統舞踏を極めていたのに対し、彼の方はペルシャとアラブの音楽をジャズと融合させるという斬新なミクスチャースタイル。
思わず踊らずにはいられないドラムソロのダラブッカの移り変わる骨太のリズムに、ジャズセッションではタンゴを思わせる退廃的で強烈なグルーヴ感が堪らなく痺れます!
2024年5月12日
- Srdce z kamene
- Deloraine / 2020年12月11日発売
- 本 / 音楽
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チェコのFaunこと、ペイガンフォークバンドDeloraine。ポップで耳に残りやすいメロディに、土着的でファンタジックな世界観が秀逸。
シャーマニックな衣装の強烈なヴィジュアルイメージや、人形流しの祭りの様子など(この人形はどうやらバーバ・ヤーガらしい。スラヴ民話で有名な魔女だけども、スラヴ系民族のチェコ人も昔から信仰していたんだろうか?)、PVがどれも映画のように凝った作りで非常に興味深いです。
本作では、中東っぽいエスニックテイストの曲が混在していてなかなかに好みでした。
こういうバンドが出てきてるということは、チェコでのネオペイガニズムシーンも結構盛り上がってるんだろうか?気になる所です。
2024年5月18日
- The Third Eye
- igroovemusic.com / 2022年11月4日発売
- 本 / 音楽
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ジョーカー面のスイスのニューメタルバンドChaoseum
巷ではKOЯNパクリやがってふざけるな、だとかKOЯN 2.0乙だとか散々叩かれてるみたいですけどw確かに申し分なくハイクォリティなKOЯNトリビュートバンド感で、Vo.もまんまジョナサンデイヴィスw
Drowning pool, Mudvayne辺りを彷彿とさせる感じもあり、ニューメタルで育った身としては嬉しい融合。完コピと言う訳でもないし、全然良いと思うんですけど。新生KOЯNという感じでかなりカッコ良いです!
2024年5月10日
- Slantsata Na Momchil
- KhanЪ / -
- 本 / 音楽
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ブルガリアの小麦畑にデス声が響き渡る!!
(PVより「小麦メタル」と勝手に命名)
ブルガリアのフォークメタルバンドKhanЪの3rdアルバム。前作が最高だったので否が応でも期待は高まりますが、今作ではよりメロディアスでスケール感が増した印象。相変わらずのブルガリア民謡歌唱に、変幻自在の癖強変拍子もありつつ、民族メタル愛好家の心を沸き立たせてくれる逸品。今作でもバグパイプが良い味出してます。
2024年5月10日
- 本間晶子写真集 RISHIRI (Episode-I)
- 本間晶子
- 山と渓谷社 / 2014年10月1日発売
- 本 / 本
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リアル過ぎて逆に非現実的に思えるほどの禍々しい峻峰が、霧のように煙るホワイトアウトの奥から浮かび上がる。身包み剥ぎ取られて体ごと舞い上がりそうな、吹き荒ぶ暴風を感じさせる雲の猛々しさ。金色に照り映えるザラザラとした夕日色の雪肌に、一面に果てしなく広がる玉虫色の海面のさざなみ。
一体こんな写真をどうやって撮ったんだろうと思わずにはいられない。
生きた人間が凡そ到達できそうにない、いや、到達してはいけないように感じられる聖域。実物を見れば、魂ごと飲み込まれそうな圧倒的な畏怖心と、抗いがたい神々しさで凌駕されるんだろうな、と。荘厳な写真の数々に骨抜きにされて、実際にこの場所へ行ってみたいと痛切に惹きつけられる。
2024年6月6日
HEX主催/イタリアのDJパオロ・フェラーラのアンセムEP。YoutubeやTiktokでレイヴの映像を観る限りでは、ゴスクラブかメタルLive感MAXな盛り上がりっぷりが尋常じゃなくカッコ良過ぎることこの上ないんですが、EPとなると何ともいえず…個人的には彼のパートナーLorenzo Raganziniと一緒にやってるアルバムの方が好みではあります。
最近のLive映像では、ガンズやスリップノット、マリリンマンソン、ラムシュタイン…と次々とメタル心をくすぐる名曲を投入してくるキャッチーなセンスに、ゴリゴリでインダストリアルなハードテクノの邪悪な融合が最高!
ここ数年で憑き物が落ちたかのような、突然の容姿の変貌ぶりが別人のようで一体誰かと思いましたが、今現在ホットto deathガチでキュートでイケメン過ぎてレジェンド。クンダリーニの蛇タトゥーから分かる通りヨガにハマっているらしく、やはりシヴァ神の御加護とヨガの絶大な効果は恐るべしかな。
一去年は日本にも来てたらしいんですが、今になって気づいたのが非常に悔しい!心から再来日希望!!
2024年5月3日
- Anarock 19
- HEX Recordings / 2022年3月18日発売
- 本 / 音楽
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今現在のみならず、自分史上最狂に胸熱なDJ、ロレンツォ・ラガンツィーニ。
最近はパートナーのパオロ・フェラーラの方がガチイケメン過ぎて人気急上昇中ですが、ラガンツィーニの紡ぎ出すアシッド感溢れるハードなインダストリアルテクノ、圧倒的な世界観を構築する近未来的な音空間はサイバーパンク好きなら堪らないんじゃないかと。
特に2人のB2Bがカッコ良過ぎて悶絶。ラガンツィーニのソリッドな電脳世界に、フェラーラのシャーマニスティックなテイストが加わって、完全にピッタリと好みに合致。
YoutubeでPlayful Magazineのインタビューを観ましたが、音楽のシャーマニズム性と儀式性、音楽の力で人を癒すという仕事の相互作用や使命と責任、瞑想や断食、サバイバルから得られる感謝の気持ちなど、高い視点からのスピリチュアルで哲学的な話には共感と共に感銘を受けました。慈善活動も熱心にされていて、非常にピュアな高次の愛に導かれている方々だと感じます。
仲睦まじく微笑ましい近年稀に見るオシドリ夫夫なので、是非とも2人セットで再来日していただきたい!!
2024年5月10日
- 過敏で傷つきやすい人たち HSPの真実と克服への道 (幻冬舎新書)
- 岡田尊司
- 幻冬舎 / 2017年7月28日発売
- 本 / 本
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HSP傾向の高い引きこもりの弟を理解するために閲覧。弟は、まさにこの本で解説されている過敏傾向をすべてMAXで持ち合わせているタイプだと判明。一体今までどれだけ苦しんできたのだろうか…。
私自身が過敏さ0%の超鈍感人間なせいで、身近にいる過敏傾向の人たちのことをよく理解できていなかったなと反省。今まで何冊か読んだHSP関連の本はどれも今ひとつピンと来ない内容でしたが、本書での臨床に基づいた詳細な分類と解説のおかげで、やっとある程度はHSPの全体像を把握できたかなと思います。
HSPを理解したい人にも非常にオススメですし、過敏さに悩まされている方には特にオススメしたい一冊。ヨガやマインドフルネス、各種エクササイズなど、過敏さを緩和するための方法も掲載された実用的な内容です。
2024年4月21日
- 超かんたん!段ボール・空き缶・牛乳パックでキャンプめし (コスミックムック)
- コスミック出版 / 2021年4月26日発売
- 本 / 電子書籍
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ファミリーキャンパー向けに書かれてるのかもしれないが、災害時にも役立ちそうな内容。牛乳パック・段ボール箱・空き缶と火を起こせる場所があれば、非常時に調理器具や食器がなくても自炊が出来る。万が一の災害時に備えて、本書の内容を頭に入れておくと良いかも。
2024年3月17日
- 獣医版フローチャートペット漢方薬 実は有効!明日から使える!
- 新見正則
- 新興医学出版社 / 2018年4月28日発売
- 本 / 本
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各薬についてのワンポイントアドバイスや、禁忌についての記載が見やすい。シンプルなフローチャート形式なので症状に合った薬が探しやすいです。
特に、巻頭の「美味しく飲ませるレシピ」、つまりは漢方薬をこっそり混入させるためのおやつレシピが載っていて貴重!我が家の猫たちは、虎視眈々と日々薬を吐き出す技術を磨くのに余念がないので…混入させる漢方薬の気配に打ち勝つほどの超デリシャスなおやつ作りの腕が試されそうですが(汗)ついに投薬合戦も終結なるかも?!
2024年4月3日