だらしなく売れない詩人である夫の危機を、若妻さっちゃんが機転を利かせて救っていく。
敗戦後間もなく、生きていくので精一杯の時代。畳も襖も座布団もボロボロ。でもさっちゃんは好きな人(夫)と一緒にいられるだけで幸福です、と言う。世の中を悲観している夫に、生きていさえすればいい、と言う。
1947年、敗戦後の混乱の中に見出されている「幸せ」。この幸せは実は物に囲まれている現在にも通じるのではないかと感じた。
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- 感想投稿日 : 2020年1月29日
- 読了日 : 2020年1月29日
- 本棚登録日 : 2020年1月29日
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